Volocopterは、ウィスコンシン州オシュコシュで垂直離着陸可能な2人乗り電動マルチコプター(eVTOL)「Volocopter 2X」の試験飛行を公開した。人の乗ったeVTOLの試験飛行が公の場で披露されたのは、米国ではこれが初めてという。
Volocopterは、人間を輸送可能なマルチコプターで“空中タクシー”サービス提供を目指しているドイツ企業。今回の試験飛行に使用したVolocopter 2Xのほか、都市部の短距離移動を想定した航続距離35kmほどの2人乗り機体「VoloCity」、都市部と周辺の郊外とを結ぶ航続距離100kmの4人乗り機体「VoloConnect」、荷物運搬用の機体「VoloDrone」を開発している。
オシュコシュでは、自作飛行機などに関する団体、Experimental Aircraft Association(EAA)が開催したAirVenture 2021において、Volocopter 2Xを飛ばした。4分間の飛行で、高度は約164フィート(約50m)に達し、最高速度時速18マイル(約29km)を出した。このイベントでは、来場者にVolocopter 2Xの飛行を披露したほか、駐機しているVoloCityのシートに希望者を座らせるなどした。
Volocopterは、これまでにドバイとヘルシンキ、シンガポール、パリで公開試験飛行を実施している。
試験飛行の紹介ビデオ(出典:Volocopter/YouTube)
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