さらに、Facebookのニュースフィードには、「スマートフォンの広告で画面全面に広告が表示できるのはFacebookのニュースフィードだけ」という特性があると説明。この特性を生かして成功した事例として、AKB48の小嶋陽菜さんを起用したピーチジョンの20代、30代の女性向け広告を紹介。スマートフォンで250万人をターゲットに展開されたこの広告では、通常は1%以下であるクリック率が、22%と異例とも言える水準に達した。
ニュースフィードに掲載できるコンテンツとしてビデオも利用できるようになり、友人の情報とともに掲載されるビデオコンテンツをユーザーは自然に利用できる環境が整った。
企業のオリジナルアプリのダウンロードについても、ニュースフィード内からアプリストアに誘導する導線ができているため、ゲームソフトメーカー、通販事業者などから好評を得ている。
「海外のホテル代理店では、Facebook上での広告によって、通常よりも10倍高いインストール率を実現したという事例も出ている。アプリをインストールした人に向けても、インストールしたアプリを使ってもらう広告も用意している」
さらに、ホームページではブランド全体のイメージである高級感を追求しながら、特定ユーザーに対しては低価格商品をアピールするといったように、セグメントを絞り込むことでブランド全体とは異なる訴求もできると説明した。
コンバージョン効率の最大化に向けては、PMD(Preferred Marketing Developer)という、利用者に合わせて写真、広告コピーを組み合わせ、入力後30分から1時間で効果が高いものだけを絞り込んでの広告も実施可能だという。
こうした顧客の特性に合わせた広告を出稿するためには「広告を出す企業が持つデータベースと、Facebookのデータベースをマッチングし、カスタムオーディエンスに向けて出稿できる。マッチング件数が少ない場合には、類似したユーザーを見つけて拡張マーケティングを実施することも可能だ」と説明する。
カスタムオーディエンスを活用した事例としては、食品通販のオイシックスが、3年以内に購入実績があるユーザーに対しては同社のFacebookページを、3年以上購入実績がないユーザーに対してはキャンペーンを訴求することで、広告費の5倍の売り上げを獲得した事例を紹介した。
岩下氏は「スマートフォンしか使用しないというユーザーは少なく、PC、タブレットなど複数デバイスを併用する人が多い。そうした実績から考えると、クロスデバイス計測が必要になる。
3つのデバイスを利用するユーザーを1人と計測するのか、3人とデバイス数で計測してしまうのかで結果が異なってくるからだ。ユーザーによっては認識を行うデバイスと購入では異なるデバイスを使い分けるケースもある。Cookieによるトラッキングだけではユーザー動向を追いきれない。Facebookはクロスデバイス計測が可能」とFacebookの強みをアピールした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス