ユーザーが手軽に非営利団体へ寄付できるよう、Facebookが新たな機能を導入した。
米国時間12月15日に提供開始となった新機能では、「News Feed」上に表示される一部非営利団体の投稿に「Donate Now」(今すぐ寄付)のボタンが追加され、これをクリックできるようになっている。同ボタンは非営利団体のFacebookページ上にも表示される。これまでにFacebookを通じて購入履歴のあるユーザーなら、クリック2回で寄付ができる。それ以外のユーザーはクレジットカード情報を入力する必要があり、以降の購入や寄付に対応できるよう情報は自動的に保存される。
「2013年11月、台風30号の被害を受けて、われわれは国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と提携し、フィリピンでの赤十字の救援活動にユーザーが直接寄付できるようにした」とFacebookはプレスリリースで述べている。「この取り組みに世界中から支援が寄せられたことで、誰もが好きなとき、好きな団体に寄付できるようにするというアイデアが生まれた」
実に立派な心がけであり、そのような機能はたしかに緊急時の寄付集めに役立つが、Facebookにとってそれは必ずしも利他的なだけの行為ではない。ユーザーが寄付をすれば、Facebookはクレジットカード情報を含むユーザーアカウントのデータベースを拡大できる。
この1年間、Facebookはフレンド以外の相手に有料でメッセージを送信できるサービスを開始したり、ギフトの販売に乗り出して失敗したり、Facebookを介した決済サービスをテストしたりして、より多くのユーザーからクレジットカード情報を集めようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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