OS:iOS 7
iPadが大きく改良されるときには、OSも大きく改良されるのが普通だ。
第5世代デバイスが「iOS 6」のまま出荷されるということも考えられなくはないが、2013年にはiOS 7で大きなアップグレードが行われる可能性の方が高い。これには、より知的で音声認識が改善されたSiriなどヒューマンインターフェースの強化や、「Maps」「Mail」「Safari」「Calendar」など組み込みアプリの全面的な改善が含まれる可能性がある。
今回はおそらく、今でも有用性はあり、ユーザーにわかりやすかったが古くなっていたUXパラダイムを新しくクリーンな外見で置き換えるという、必要性が高かった変更が行われると考えられる。「Skeuomorphism」(訳注:現実にあるものを模した、直感的に分かりやすいインターフェースを用いるべきという考え方)を用いたUXを推進していた、
元iOSの開発責任者Scott Forstall氏が、2012年10月に同社を退いたことによる副作用として、iOSから「Skeuomorphism」の痕跡がすべて消えるのはほぼ確実だ。
iOS 6のリリース以降、Appleのライバルたちは、そのOSに新しく革新的な機能を盛り込んできた。これには例えば、「
BlackBerry 10」の高度なマルチタスキングとソーシャルフィードや、Googleの「Nexus 7」と「Nexus 10」で導入された、「Android 4.2」(開発コード名:「Jelly Bean」)の数多くのUIの改良が含まれるし、Microsoftの「Windows RT」「Windows 8」「Windows Phone 8」のModern UIで実装された、一目で情報が読み取れる「Live Tile」は言うまでもない。
Appleはこれらのライバルのアイデアを取り入れるだろうか?それはわからない。ただし、Steve Jobs氏は生前、「よいアーティストはコピーし、偉大なアーティストは盗む」と話していたことで知られている。