NPD Groupの集計データによれば、AppleのMacおよびiPodの小売販売台数は、2月と同じく、4月にも落ち込みを見せたという。
Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏は、NPDの4月のAppleの月間販売データの概要を分析した。同氏は、米国時間5月18日に発表した調査ノートで、4月のMacの販売が、前年同月比で1.8%減となったことを明らかにしている。5月と6月にも同じような傾向が続くと仮定すると、Appleの2009会計年度第3四半期(2009年4-6月期)のMacの販売台数合計は、210万〜230万台となり、前年同期比で8%〜16%の減少になると、同氏は記した。この予測が現実のものとなれば、Appleにとっては、前四半期に引き続き、前年同期よりもMacの出荷台数が落ち込むことになるだろう。とはいえ、同氏は、現在の景気の落ち込みを考えると、このMacの販売台数低下の予測も、それほど悪いものではないと、積極的な面に目を向けている。さらに、Appleの状況は、2009年第1四半期(2009年1-3月期)に7%の落ち込みを見せた、PC業界全体の現状と比較しても、良好であるように見える。
一方、iPodの成長も、下降線をたどっているようだ。Munster氏は、4月のiPodの販売台数が、前年同月比で9%減となったことから、Appleの2009会計年度第3四半期(2009年4-6月期)におけるiPodの販売台数合計は、950万〜1050万台となり、前年同期比で5%〜14%の減少になるとの見方を示した。この減少は、3月に発表された、新モデルの「iPod shuffle」リリースがあったにもかかわらず、生じると見られている。
Appleが、引き続き全体では好調な業績を維持している中で、MacおよびiPodの販売台数低下があることは、同社にとって、iPhoneの下支えが非常に重要であることを、より明確に示すものとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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