UPDATE Appleは、経済不況の中、ウォール街のコミュニティーで出されていた予測を大きく上回る売り上げおよび純利益を発表し、2009会計年度第2四半期(2009年1-3月期)の好決算を報告した。
3月28日に期末を迎えた第2四半期に、Appleは、前年同期の75億ドルを上回る、81億6000万ドルの売り上げを記録した。純利益は12億1000万ドル、1株当たりの利益は1.33ドルとなっている。多くのアナリストは、79億6000万ドルの売り上げと、1株当たりの利益は1.09ドルになるとの予測を出していた。
Appleは第2四半期中に、222万台のMac、1100万台のiPod、379万台のiPhoneを販売し、Piper JaffrayのGene Munster氏を始めとする証券アナリストが出していた予測に見合う、またはその予測を超える結果が発表されている。同社最高財務責任者(CFO)のPeter Oppenheimer氏は、今回の決算発表の声明において、第2四半期が「これまでの歴史上、ホリデーシーズン以外の四半期で最高の売り上げおよび利益があった」と総括している。
いつものように、Oppenheimer氏は、アナリストが出していた予測を下回る、第3四半期(2009年4-6月期)のガイダンスを発表している。ウォール街の一般的な予測としては、Appleが、第3四半期中に、82億8000万ドルの売り上げ、1株当たり利益は1.12ドルを報告すると見られている。一方、Oppenheimer氏は、第3四半期のガイダンスとして、77億〜79億ドルの売り上げ、1株当たりの利益は95セント〜1ドルのレンジを記録するとの予測を出している。
Oppenheimer氏はAppleの決算に関する電話会議で、消極的なガイダンスの要因について、とりわけ3月17日に開催されたiPhone OS 3.0イベント以降、iPhone販売からの収益を認識するのを中断していることを挙げており、同社は今夏このソフトウェアのリリースを開始するまでiPhoneの収益を認識する予定はないと述べた。AppleはiPhone販売をサブスクリプションベースで計上している。つまり、同社はあいまいな会計ルールに見合うようにする手段として、iPhone販売からの初期収益を24カ月かけて後ろ倒しにしている。
(第2四半期中の)Macの出荷台数は、前年同期比で3%下落した。前年同期よりもMacの出荷台数が落ち込んだのは初めてだが、もっと悪い予測も出されていた。デスクトップの出荷台数は4%減に、ノートの出荷台数は2%減になったものの、売り上げの落ち込みはさらにひどく、デスクトップは22%減に、ノートは12%減になったことが明らかにされた。しかしながら、第1四半期(2008年10-12月期)と同様に、海外市場でのMacの販売台数は、米国内市場におけるMacの販売台数を上回るものとなった。
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