Google BuzzはTwitterキラーとなるか

2010年2月10日 12時20分

 Googleが新たなソーシャルネットワーキングサービス「Google Buzz(バズ)」を公開しました。Twitterのようなフォロー/フォロワーの関係性のなかで、自分がいま何をしているか、どこにいるかといったリアルタイムな情報を共有し、コメントのやりとりをするサービスです。AndroidやiPhoneにも対応しています。

 オープン化も検討されており、さらに今後は「Google Apps」と連携するビジネスユーザー向けの「Enterprise Buzz」がリリースされる予定です。

 GoogleがTwitterと同様のリアルタイムコミュニケーションサービスを開始した意図、そしてGoogle Buzzの成功の見通しについて、パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。読者の皆様もぜひコメント欄でご参加ください。


  • 神田敏晶
    神田敏晶さん (ビデオジャーナリスト)
    ソーシャルサービスでは、ことごとく失敗しているGoogleだが、ここのところ、どこか「マイクロソフト化」しているような気がしてならない。
    Google Wave
    (リンク »)
    にしても、今回のGoogle Buzz
    (リンク »)
    にしても、ユーザーに、「こう使えば便利!」という提案がなされていないまま、カオスの世界に投げ込まれたような気がする。

    当然、twitterのような機能のフィーチャーは、さっさと実装しておけばよかったけれども、市場が成長してから参入する。もしくは、買収するという「マイクロソフト化」の発想でGoogleは、いたのかも知れない。


    動画などで見ても、「Google Buzz」のコンセプトはわかるけど、実際にどう使えばいいのかが、直感的に理解することができない。

    また、せっかく有料のGoogle Appsに切り替えたばかりなのに、無料のGmailにしないとこのGoogle Buzzが使えない(怒!)。

    最近の Googleは、一体、何を一番、ユーザーに、お勧めしたいのかがまったくわからない。

    実験的なアプローチであれば、
    GoogleLabs
    (リンク »)
    でもいいはずだ。

    しかし、Gmailというユーザーに一番近いサービスにBuzzを組み込んできたということは、かなり本腰のサービスととして考えることができる。

    ただ、直感的に使えず、シナジーが見えてこないものが、ある日突然、画面に現れるのは考えものだ。

    しかも、ヘルプを見ても、何の役にも立たない「マイクロソフト化」が進化している。

    twitterと比較すると、いくつかの差があるが、一番の違いが、twitterの「タイムライン」に対して、Google Buzzは、「スレッドライン」であるところだ。

    これはGmailの特徴的機能であるから、重なりあい連続する「スレッド」での実装は悪いアイデアではない。

    しかし、読んでも読まなくてもいいtwitterのゆるさがなく、Gmailに内包されているせいかも知れないが、「読まねばならない…」、「あとで読む…」 というような使命感や債務が発生している点が気になる。

    twitterと同様に見えるサービスは、もはや機能の差ではなく、twitterというプラットフォーム上に存在するユーザー数の価値、いやフォローとフォロワーのゆるやかな関係に依存している。
    同様のサービスは不要であり、差別化される必要があるだろう。

    Gmail の機能としては、SPAMメールや読まない企業メルマガのフィルタリングツールから、もっとmailのリアルタイム化に特化すべきではなかっただろうか?文字数を限定することによって、楽になったtwitterを考えれば、twitterのDMの140文字ではやりとりできない部分を Google Buzzという機能で補完すべきだった。

    ボクがGoogleのエリック・シュミットであれば、Google Buzzは、twitterアカウントとGmailアカウントを連携するbit.lyのようなツールとして開発を指揮しただろう。

    twitterアカウント名を、Buzz側で打てば、bit.lyのように、相互フォローしている相手側にGmailアカウント名が表示され、gmailへのメールへリンクされるというような連携のほうがtwitterユーザーにとっては有益だ。

    twitterのDMの中で、bit.ly的な「Buzzリンク」をクリックすれば,Gmailでのメッセージが表示される。

    twitter側で迷惑メールのアカウントをアンフォローすれば、Gmailにも届かなくなるとか…。

    Google側も読まれていないメールの各人のフィルタを覚えて、それを毎度、管理している手間が不要となる。
    メルマガを出す企業も、読まれていない読者数をカウントする必要がなくなる。
    SPAMも相互フォローでない限り届かない…。

    GoogleからTwitterへのツイートという一方通行ではなく、twitterのDM部分を拡張する、ExtentionとしてのGoogle Buzzに期待したいものである。
    2010-02-15 07:03:20

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