動画ビジネスの今後はいかに

2008年10月17日 21時00分

 YouTubeやニコニコ動画などのブレイクで、インターネットにおける動画コンテンツが一般に楽しまれるようになってきました。さらに、モバイル機器や家庭のテレビからインターネット動画を閲覧する環境も整いつつあります。関連事業としても、動画コンテンツをユーザーに届けるために、検索、インフラ、解析など、さまざまなレイヤーでサービスが生まれています。

 一方で、将来のビジネスチャンスはどうでしょうか。どのようにインターネット動画を自社のビジネスで扱っていけばよいのか、事業収益に結びつけビジネス化させればいいのか、まだまだ成功の道筋が定まっていない状況にも見えます。パネリストの皆さんは動画ビジネスの今後をどう考えているでしょうか。ご意見を聞かせてください。


  • クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya
    クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuyaさん (コンサルタント、経営アドバイザー)
    ニコ動やNHKアーカイブス、あるいはVODのような、部分最適的なビジネスがあちこちに花開くと思います。しかし現状のバックボーンでは配信効率が悪すぎるので、地上波やQAM変調伝送の代替のような大規模展開は困難でしょう。

    IPで対応するには、端末レベルも含めたIPv6対応、経路制御の安定化、マルチキャストの安定化等、インフラレベルで対応すべきことがまだまだ多すぎます。NGNでNTTが急速に映像ビジネスに萎えてしまったのも、このへんが一因かと思っています。

    というわけで、全体再編という視点では、10-20年スパンで考える話でしょう。実際Ciscoやエリクソンあたりは、それくらいのスコープで戦略的に動いている気配です。

    一方その間に、現状のコンテンツ産業側が衰退する可能性は否定できず、となるとアーカイブ獲得競争になるように思います。米国が著作権の期間延長を目論んでいるのも、そういう動きなのかなと。

    そういえばYouTubeって、権利者からのクレームに対応していると言ってはいますが、あれってウラでは多分「消してない」ですよね、とか :-p
    2008-10-21 12:05:36

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