iPhone以外に…、2007年の発明品は何ですか?

2007年11月12日 12時19分

 TIME誌が選んだ「2007年の発明」はiPhoneでした。記事によれば、「格好いい」というのが選出の第一の理由だそうです。他にも「タッチパネルの操作感」「プラットフォームであること」などが挙げられています。ではiPhone以外で今年の発明を選ぶとしたら何が考えられるでしょうか。製品に限らず、ウェブサービスやウェブサイト、何らかのムーブメントなど、パネリストの皆さんが選ぶ「2007年の発明」を聞かせてください。


  • 原田和英
    原田和英さん (代表取締役)
    「23andMe」社が気になります。2007年に見かけた中で、個人的にかなりインパクトがあった企業(設立は2006年ですが)。( (リンク ») )

    これは「個人の遺伝子情報理解」を支援するベンチャー。遺伝子の解析ツールなどを開発するllumina社と組んでいます。まだサービスはオープンしていませんが、年内中にローンチ予定。名前の「23andMe」の23は、ヒトの染色体が23組あることから来ています。そして本社はシリコンバレーのマウンテンビュー。

    理念としては「個人が自分自身の遺伝子情報を理解しやすくなることを助ける」というもの。それをWebベースで提供。個人的な話ですが、このサイトを見てあまりにもインパクトを受け、思わず先方にメールを送ってしまったくらい感動しました。

    共同創始者の1人がGoogleのSergey Brin氏の奥様「Anne Wojcicki」さんということでも話題になっていました。実際、先日の投資ラウンドシリーズAではGoogleが390万ドルを出資。この動きに関して噂はいろいろ出ていますが、いずれにせよGoogleの検索対象が遺伝子を含んでいたとしてもなんら不思議ではないのでは。

    現在、わかっているサービス内容だと「唾液などからとった自分の遺伝子情報を送る。すると遺伝子型が分析され、サイト上にアップロードされる。ユーザーはその情報を所有・共有できるようになる」というもの。

    現状のこのサービスだと、人々の生活に与える影響は限定的です。しかし、今後、このような遺伝子情報の共有や活用方法が増えるにしたがって、それが意味する可能性も増えるでしょう。

    そして既存の遺伝子解析サービスを「よりユーザーに近く」「サイト上」で提供するという試みは今までの試みと一線を画すものではないでしょうか。その意味で、この「23andMe」をもっとも可能性を秘めた2007年の1つの発明として取り上げたい次第です。
    2007-11-12 08:41:15

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