iPhone以外に…、2007年の発明品は何ですか?

2007年11月12日 12時19分

 TIME誌が選んだ「2007年の発明」はiPhoneでした。記事によれば、「格好いい」というのが選出の第一の理由だそうです。他にも「タッチパネルの操作感」「プラットフォームであること」などが挙げられています。ではiPhone以外で今年の発明を選ぶとしたら何が考えられるでしょうか。製品に限らず、ウェブサービスやウェブサイト、何らかのムーブメントなど、パネリストの皆さんが選ぶ「2007年の発明」を聞かせてください。


  • 後藤 康成
    後藤 康成さん (フィードパス株式会社 取締役 CTO)
    2007年の発明(というよりはイノベーション)でナンバーワンは文句なく任天堂の「WII」。WIIの発売は、2007年に入る1ヶ月前の2006年12月2日であるが、本日現在発売1年に満たないので、大目に見てください。10月の任天堂中間決算で発表されたWiiの販売台数は733万台である。

    WIIはSONYのPS3のように高性能なCPUやグラフィックデバイスを搭載しているわけでも無く、既に確立されているテクノロジーである3DモーションセンサーとWi-Fiがリビングにイノベーションを起こした。

    WIIのテクノロジーで最も優れていたのは3Dのモーションセンサーである。これまでのデバイスは1983年発売のファミコンから20年以上も脈々と受け継がれてきたゲームコントローラーであったが、3Dモーションセンサーの採用によりWIIは入力デバイスのイノベーションを起こしたのである。ファミコン世代の親もジョインし、リビングを親子でエンジョイできるゲームセンターに変えたのである。

    さらにWIIによるイノベーションのもう一つの立て役者はWi-Fi対応であろう。(iPhoneやiPodTouchにも通じるところがある)なかなか普及できなかったリビングへのインターネットであるが、WIIによりTVでWebが簡単に楽しめるようになった。

    発明とは違うが、ビジネスアライアンスによる実用化によるイノベーションという観点では3月に導入を開始した「PASMO」ではないだろうか。(コアテクノロジーは非接触型ICのFeliCaである。)PASMOのサービス開始で、関東の私鉄・地下鉄22社局と1都3県のバス各社が対応しJRのSuicaとの相互運用が可能となった。(恩恵を受けるのは首都圏に在住している方々だけですが)

    僕は携帯電話のモバイルSuica(2006年にサービスが開始)を利用しているが、これまでJRに限定していたため私鉄やバスでは利用できず使い勝手が今一歩であったが、今では交通アクセスはモバイルSuicaがあれば苦労しない。電話やWeb以外で携帯電話が必要不可欠なデバイスになっている。

    WiiもPASMOも人が接する入出力デバイスのイノベーションでありiPhoneに通じるところがある。
    2007-11-12 00:57:15

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