2007年後半のIT業界、注目株は何ですか?

2007年8月20日 11時49分

 CNET Japan 上半期の記事ランキングをみると、やはりiPhoneに関連した記事が人気でした。ほかにもAdobe「AIR」やMicrosoft「Silverlight」などのRIAプラットフォームの立ち上げ、続出するSecond Life参入企業、日本でも類似サービスが多く登場した「Twitter」、クチコミでユーザーを獲得した「顔ちぇき!」、「脳内メーカー」など、様々な話題がありました。すでに8月も半ばを過ぎましたが、下半期はどのようなサービス、製品、技術が人気を集めるのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。


  • クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya
    クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuyaさん (コンサルタント、経営アドバイザー)
    メタかつベタですが、「UI」と「無線端末の高速化」、それに「電池(電力消費)」が気になります。

    UIは、iPhoneがユーザに与えたインパクトを、端末やアプリのベンダーがどう解釈し、チャレンジするか。比較的柔軟に対応できるWebサービス周りから、いろいろな提案や実験が世の中に登場し、アプリケーションにおけるUIの重要性に関する認識が高まるように思えます。

    一方、無線端末の高速化は、イーモバイルの予想以上の健闘の継続と、今秋発売のケータイあたりからHSPA(HSDPAを含む)の標準搭載が進むことで、無線端末でもメガクラスの速度が標準になると思います。こうなると端末の処理能力がボトルネックとなるところですが、筐体の物理的な制約がある中で、何を伸ばし、何を削るのか。

    さらに両者に通底する永遠の課題ですが、電力消費も改めてフォーカスされるでしょう。ちょうどノキアの電池問題が出たところですが、UIのリッチさや通信の高速化を含め、計算機資源を大食いする傾向が止まらない中で、明らかにボトルネックになっています。

    ケミカルな領域ゆえにイノベーションが遅い電池の高性能化だけでなく、チップ化やOS等プラットフォームレベルでの対応等、あちこち動いている気配がします。今年の下半期から来年にかけて、何らか新しい技術トレンドが出てきてもおかしくない状況と思います。
    2007-08-18 11:59:27

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