Appleは米国時間6月4日、HTML5の能力と、ウェブページで利用したときの効果を披露するデモを公開した。
「HTML5 Showcase」と名づけられたデモは、「Video」「Typography」「Gallery」「Transitions」「Audio」「360」「VR」という7つのカテゴリで構成される。各カテゴリを選択すると、そのカテゴリにおけるHTML5、CSS3、JavaScriptによる快活な動きを示すデモが展開される。
例えば、「Video」のページでは、映画のサイズを変えたり、マスクを加えたり、ビデオの視界を変えたりといったことがすべてリアルタイムに体験できる。「Gallery」(写真ギャラリー)のページでは、ドロップダウンメニューを用いてリアルタイムに、平坦な2Dを立体的な3Dレイアウトに変換することができる。
さらにAppleは、HTML5の裏側も公開し、開発者向けに同様の項目をコーディングする方法を紹介している。Appleによると、「標準はウェブへのアドオンではない。これらはウェブそのものだ」という。
Appleが同ページを公開した理由は明らかに、HTML5の能力を披露することに加えて、「iPhone」や「iPad」に「Flash」を使用しない同社の立場を擁護することである。Appleは、リッチメディアやインタラクティブ性を見せるこのようなページを公開することにより、ウェブ上でFlashを利用するすべてのものが、オープン標準を用いて実現可能であることを示そうとしている。
このHTML5のデモを、「Google Chrome」など他のウェブブラウザで見れた人もいるようだが、筆者は「Safari」でしか動作させることができなかった。Appleはウェブサイトで、「すべてのブラウザがこれをサポートしているわけではないが、近い将来、他の最新ブラウザでも、これと同じウェブ標準が利用されることになるだろう」と記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス