最近は、企業でもデータをクラウド上に置いて共有・管理するケースが増えてきている。クラウドストレージサービスを活用すれば、サーバをメンテナンスする必要もないし、管理もカンタン。メリットが大きいのも頷けるが、そのぶん毎月費用はかかるし、容量も限られているのであまり大きなファイルを置いてはおけない。機密データを預けるならセキュリティの不安もある。
そこでNASである。サーバと違い、管理はさほど複雑でもなくストレージサーバとして利用するなら設置も手軽で消費電力も低く済むため、クラウドストレージサービスが全盛になる以前から利用されている。もちろん、外部からのアクセスにも対応しているため、クラウドストレージサービスと遜色ない。
基本的に、HDDを別途用意するNASキットとして売られているので、会社の規模に合わせたベイ数とHDD容量を選択できるので、導入時の自由度は高い。そんなNASのなかでもオススメなのがSynologyの「DiskStation」シリーズだ。今回はビジネスに最適な4ベイの「DiskStation DS918+」を中心に紹介しよう。
DiskStation DS918+は、とてもパワフルなのが特徴だ。CPUはクアッドコアのインテル Celeron J3455(1.5GHz/最大2.3GHz)、メモリは4Gバイト搭載されていて、最大8Gバイトまで増設可能と、NASとしてはかなりのスペック。ストレージサーバといえ、処理能力が高いほうが快適なのは言うまでもない。
注目したいのが2基のNVMe 2280 SSDを装着でき、高速なシステムキャッシュとして利用できること。頻繁に使うファイルはキャッシュが効いて高速で読み出しが可能となるため、快適性がアップする。本体底面にスロットがあり、いつでも増設が可能だ。
さらに、DS918+はドライブベイの増設も可能だ。DS918+に拡張ユニットを増設すると、12TBのハードディスクを最大9台まで搭載することができる。企業の成長に合わせストレージ容量を増やすことができるのも魅力の1つだ。
HDDの装着は工具不要で行える。各ベイはハンドル式で、レバーを持ち上げて引き出すだけで着脱が可能。トレイへのHDD装着もネジが不要でプラスチックのアタッチメントをはめ込むだけ。この手軽さはメンテナンスする際の負担を軽減してくれる。
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