すでに、WindowsサーバやLinuxサーバを利用していたり、NASを導入していたりする企業が、リプレイスを検討するケースもあるだろう。サーバやNASは、故障も少なく、HDDが故障した際に交換すれば使い続けられるが、サーバはもちろんNASも性能が年々アップしており、最新のものにリプレイスすることが作業効率アップにもつながる。その際のリプレイス製品としてDiskStation DS918+を選択することは、正しい判断だと言えよう。
リプレイスで気になるのは、今まで利用してきた環境が変わってしまうのではないかということ。DSMのファイル共有は非常に柔軟で、SMBやAFP、NFSに対応し、FTPやFTPSもサポート。WindowsからでもMacからでも安心してアクセスできる。また、ネットワーク管理者がネットワーク上の情報やリソースを一元管理するWindows Active Directoryのドメインに追加することも可能。今までの利用環境を変えずにリプレイス可能なはずだ。また共有フォルダとネットワークデータ転送をAES256ビットで暗号化でき、2段階認証やVPN接続のサポートなど、セキュリティ対策も万全。これまで以上に安心して利用できるだろう。
さらに、最近リリースされた「Synology Drive」アプリにより、OneDriveなどと同様Windowsのデスクトップ上で同期が可能となり、他の人とファイルを共有したり、履歴管理したり、オフラインで利用したりと、ネットワークドライブとしてマウントするだけでなく、ファイル共有方法の幅が広がった。PC用ツールを導入すれば、どこからでも同期・共有が可能となり、ウェブベースで作業する必要もない。iOSやAndroidアプリも用意されているので、手軽にいつでもどこでも自由に共有や通知ができ、作業効率アップにもつながる。
外部からのアクセスも、「QuickConnect」ツービスにより、URLをたたくだけでアクセスできる。たとえ固定IPでなくても面倒な設定が不要で、いつでもNASへアクセス可能だ。
こうしてDiskStation DS918+の魅力を紹介してきたが、DSMの機能が豊富ですべてを語り尽くせない。とにかく本製品は、「NAS」という概念は取っ払って、「ファイル管理が充実した柔軟なサーバ」と認識してほしい。実売価格は6万円前後で、3Tバイト HDD×4リンクアグリゲーションに対応したスイッチを合わせて購入しても、10万円程度で導入できる。
10万円以下で購入できれば、経費で落とせる。この決算期の余った予算で購入するのもいいだろう。別途もう少し予算があればNVMe 2280 SSDを2基購入して、さらに快適な環境が構築するといい。クラウドストレージサービスでは物足りなかったり、今使っているサーバやNASが導入からかなり経っていたりするなら、迷わずリプレイスすることをオススメする。
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