現在アメリカでは、ディスプレイ広告やサーチマーケティング、サイト内検索、ランディングページ、Eメールマーケティングといった各種のマーケティング手法の相乗効果を包括的に測定する“統合型マーケティング効果測定”がトレンドとなっている。
こうしたトレンドに対してオムニチュアが提供するソリューションが、“Omniture統合パートナーエコシステム”だ。「Omniture Genesis」と呼ばれるアプリケーションを通じ、他社ベンダーとOmniture SiteCatalystを簡単に連動させることができる。Genesisは現段階では日本ではリリースされていないが、「日本でもビジネスパートナーを選定したうえで提供していきたい」(ジェイムズ氏)と明かされた。
また 「1995〜2002年当時を振り返ると、ウェブ解析はオンラインマーケティングのひとつであるという程度でしか捉えられておらず、現在に比べると重要とは考えられていませんでした」と語るジェイムズ氏は、その結果がもたらした弊害として、それぞれのシステムがバラバラに動いていて、意思決定がうまく下せないことにあると指摘する。
このような状況に対して、データをまとめることでひとつの真実にたどり着けるようになったのはSiteCatalystの功績だ。さらにSiteCatalystならではのポイントとして、データの分析と人工知能を活用することで、データに対してどのようなコンテンツを配信すべきかといったソリューションの提案を自動的に行える点が挙げられる。
オムニチュアが提供する製品群を分類すると、“レポーティング&解析”、“キャンペーン管理”、“コンバージョン”の3つに分けられる。レポーティング&解析のためのツールとしてはウェブ解析ツールの「Omniture SiteCatalyst」、高度なセグメンテーションと分析で多次元解析を行う 「Omniture Discover」、パートナー企業とのマーケティングアプリケーションやプラットフォームの連携を行う前述の「Genesis」がある。 キャンペーン管理ツールとしてはリスティング広告入札管理およびキーワード検索のレポーティングと管理を行う「Omniture SearchCenter」、コンバージョンツールとしては 「Omniture Test&Target」がラインナップされている。
基調講演ではそれぞれのツールについて各担当者が登壇し、製品機能などを紹介するデモンストレーションが行われた。(SiteCatyalystの最新バージョンについてはこちらの記事、SearchCenterについてはこちらの記事もご参照ください)。
最後にジェイムズ氏は「オムニチュアが次に向かう進化には、フィードバックが何よりも必要です」と述べ、オンラインマーケティングの進化にはマーケティング担当者ひとりひとりの協力の重要性を解説し、締めくくった。
会場の様子
ウェブ解析は導入すれば終わりではありません。解析で得た数値をどのようにしてビジネスに活かしていくか、組織としての運用ノウハウが試されます。KPIの設定といった重要課題から、ウェブ2.0、RIAへの対応など一歩進んだ可能性まで、オムニチュア株式会社のベストプラクティスコンサルタントである大山忍氏がウェブ解析の全貌を解き明かします。