先週、無料「iOS」アプリの米国ランキングで首位となった、安全なデートのための女性向けアプリ「Tea Dating Advice」が、大規模なセキュリティ侵害を受けた。同社は米国時間7月25日、「当社システムの1つでアクセスを特定」し、数千枚のユーザー画像が流出したことを明らかにした。
Teaの暫定調査によれば、この侵害により約7万2000枚の画像が不正アクセスを受けた。内訳は、アカウント認証時に提出された自撮りや身分証の画像が約1万3000枚、投稿・コメント・ダイレクトメッセージに含まれ、アプリで公開されていた画像が約5万9000枚だ。
同社によると、これらの画像は2年以上前の情報を保管する「レガシーデータストレージシステム」に含まれていた。「現時点では、現在のユーザーデータや追加のデータが影響を受けたことを示す痕跡はない」としている。
25日の早い時間に、Redditや404 Mediaは、Teaユーザーの顔や身分証の写真が匿名掲示板4chanに投稿されたと報じていた。
Teaはユーザーに自撮りまたは身分証で本人確認を求めており、そのため流出データには運転免許証や顔の写真が含まれている。
Teaの目的は、デートで男性と会った際の問題あるやり取りを女性が共有し、他の女性の安全につなげることだ。同アプリは先週、Appleの米国向け「App Store」で1位となり、世界的な注目を集めるとともに、男性のプライバシーを侵害しているのではないかという議論を呼んだ。今回の侵害は、オンラインの本人確認や年齢確認がインターネット利用者に本質的なセキュリティリスクをもたらすのではないかという、より広範な論争にも影響しそうだ。
同社ウェブサイトに掲載されたプライバシーポリシーには次の記載がある。「Tea Dating Adviceは、個人情報の損失、乱用、不正アクセス、漏えい、改ざん、破壊を防ぐための合理的なセキュリティ措置を講じている。ただし、当社の努力にもかかわらず、いかなるセキュリティ対策も完全ではないことに留意してほしい」
Teaは、侵害の範囲と影響を検証するための全面的な調査を開始したとしている。
Teaの発表この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす