Appleは米国時間7月17日、著名YouTuberのJon Prosser氏らをカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提訴した。同氏らがAppleの企業秘密を不正に取得し、YouTube動画で公開して利益を得たと指摘している。
訴状によると、Prosser氏は本訴訟のもう1人の被告であるMichael Ramacciotti氏と共謀し、Ramacciotti氏の友人で当時AppleのソフトウェアエンジニアだったEthan Lipnik氏が持っていた開発用「iPhone」から企業秘密を取得しようと画策。
Ramacciotti氏は位置情報の追跡によってLipnik氏が長時間不在になる時間を把握し、同氏のパスコードを取得してiPhoneにアクセスしたという。そしてProsser氏と「FaceTime」でビデオ通話して「iOS 19」(最終的な名称はiOS 26)の機能やアプリを見せたとされる。
Prosser氏はその際の録画を基に自身のYouTubeチャンネルで未公開情報を配信し、広告収入を得たという。なお、Lipnik氏はすでに解雇されている。
Appleは4月に匿名の電子メールによる通報を受け、この問題を把握した。このiPhoneにはそれ以外にも膨大な量の未公開情報が入っていたため、Appleは被告らが今後も企業秘密の公開を続けるのではないかと懸念している。
同社は損害賠償のほか、被告らが機密情報を公開しないよう裁判所が命じることなどを求めている。
Prosser氏はこれに関するMacRumorsの報道を受け、ソーシャルメディア「X」で反論した。「私の認識とは違う」「誰かのスマホにアクセスしようと『画策』などしていない。パスワードも持っていない。情報がどのように取得されたかも知らなかった。これについてAppleと話すのが楽しみだ」(同氏)
訴状For the record: This is not how the situation played out on my end. Luckily have receipts for that.
— jon prosser (@jon_prosser) July 18, 2025
I did not “plot” to access anyone’s phone. I did not have any passwords. I was unaware of how the information was obtained.
Looking forward to speaking with Apple on this. https://t.co/NSUlJPMbld
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