Appleは、「App Store」で公開されるアプリの年齢区分に「13歳以上」「16歳以上」「18歳以上」を追加した。従来の「12歳以上」「17歳以上」は廃止し、「4歳以上」「9歳以上」は維持する。保護者が子供向けに「iPhone」「iPad」MacBook」「Apple Watch」「Apple TV」「Apple Vision Pro」でどのアプリをダウンロードすべきかを判断しやすくする。
Appleによれば、新しい年齢区分は「iOS 26」「iPadOS 26」「macOS Tahoe 26」「tvOS 26」「visionOS 26」「watchOS 26」を搭載するすべてのApple製デバイスに表示される。
年齢区分をより細かくすることで、Appleは2月下旬に発表した「Helping Protect Kids Online」イニシアチブを強化する。この取り組みは、開発者に提供されるデータを保護者がより細かく管理できるようにするもので、子供のためのプラットフォームの安全性を高める全米的な動きの一環だ。
子供のオンライン安全性に取り組むSekuvaの創業者で、Forbesの2021年版「30 Under 30」エンタープライズテクノロジー部門の1人に選ばれたこともあるFareedah Shaheed氏は米CNETに対し、Appleの強化された年齢区分は「正しい方向への大きな一歩だ。従来の区分は曖昧で、しばしば役に立たなかった」と語った。「私のコミュニティーの多くの保護者は信用していなかったが、この変更で区分への信頼が高まるだろう」
Shaheed氏は、保護者は子供と強固なコミュニケーションを築く必要があるとも指摘する。
「さまざまなアプリを使う子供を守る最善の方法は、子らが目にしたり経験したりする良いことも悪いことも何でも話し合える、開かれた誠実な関係を築くことだ」とShaheed氏は米CNETに語った。
Appleは先週のメモで、アプリの年齢区分を決めるために、開発者はこれまでより多くの質問に回答しなければならないと説明した。開発者は、アプリ内のコントロール、暴力的なテーマ、医療やウェルネスに関する話題や機能について情報を提供する必要がある。
開発者は、Appleが割り当てたものより高い年齢区分を設定できるほか、新制度の下でアプリに付与された区分を確認した後に追加の質問に回答することもできる。Appleは開発者に対し、「AIアシスタントやチャットボット機能を含むすべてのアプリ機能が、アプリ内でセンシティブなコンテンツが現れる頻度にどう影響するかを考慮し、適切なレーティングを受けるようにすべきだ」と呼びかけた。
Common Sense MediaでAIプログラムのシニアディレクターを務めるRobbie Torney氏は、AIチャットボットの利用拡大により、アプリが年齢に適切かどうかの判断が「いっそう難しく」なっていると述べる。
「これらのチャットボットは予測不能で、インターネット全体の成人向けコンテンツで訓練されているため、有害なコンテンツや危険な助言を生みやすい」とTorney氏は米CNETに語った。「ティーン向けに『安全』とされる製品でも、当社のテストでこうした現象を確認している」
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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