PayPay、偽QRコードによるフィッシング詐欺など注意喚起--「73万円騙し取られた」の投稿拡散

　決済サービス「PayPay」は6月20日、PayPayカードを装った悪質なフィッシングメールが確認されているとして、ユーザーに注意喚起している。

PayPay
※クリックすると拡大画像が見られます

　このフィッシングメールは「PayPayカードからの請求」を装い、本文に偽の支払い用QRコードなどを挿入。受信者がQRコードなどを読み取ると、他社サービスとの連携画面に誘導され、そこで第三者のアカウントと連携してしまうと、PayPayによる支払いが勝手に実行される仕組みだ。

　SNS上では、同様の手口で「PayPayに1万円しかチャージしていないのに70万円をだまし取られた」とする投稿が拡散。投稿主のAppliss氏によれば、メールは「PayPayカード」を名乗る差出人から届き、デザインも公式らしく巧妙だったという。

　同社では、不審な請求メールを受信した場合やフィッシングメールかどうか判断できない場合は、メールに記載されたリンク先を開かずに、PayPayカードの会員メニューから直接請求明細を確認するよう推奨している。

　PayPayは現在、アカウント連携や支払い、送金・譲渡などのQRコードをメールで送信することはないと明言している。PayPayやPayPayカードを装ったメールでQRコードが送られてきた場合は、QRコードやリンク先を開かずに削除するよう呼びかけている。

　なお、不正な連携を防ぐために、ユーザーはPayPayアプリの「アカウント」内にある「外部サービス連携」から、現在の連携状況を確認できる。心当たりのないサービス連携があれば、画面右側の「解除する」をタップすれば、連携を解除できる。

外部サービス連携の解錠方法
※クリックすると拡大画像が見られます

　セキュリティ企業Egressの「フィッシング脅威トレンドレポート」によると、フィッシング詐欺に占めるQRコードを利用した割合は、2022年の0.8％から2024年には12.4％へ急増している。

Amazonで現在開催中のセールを見る

ソニーの“着るエアコン”「REON POCKET PRO」（価格をAmazonでチェック）