アニメ大好き米国人が秋葉原でAIを駆使してお宝グッズを手に入れた話

　私は日本のアニメグッズを集めるのが大好きだ。テック系クリエイターで教育者でもあり、生活を楽にしてくれるテクノロジーをこよなく愛している。最近東京へ行ったとき、街歩きを助けてもらうためにスマホのAI機能を活用してみた。

　ここ数年で6回、日本を訪れた。日本のアニメやポップカルチャーの熱心なファンとして、観光やポップアップイベント、専門ミュージアム、テーマパークのためにこれからも何度も来るつもりだ。だが初期の東京旅行は圧倒されて混乱した。言語は最低限分かったが、当時はAIも「Googleマップ」の「ストリートビュー」もなかった。日本語辞書を持ち歩き、オフラインの徒歩ルートをダウンロードし、切符の買い方をネットのチュートリアルで調べた。まあ、何とかなった程度だった。

　最近AIが普及したおかげで、綿密な下調べを減らし、行き当たりばったりの旅を楽しめるようになった。過去の旅程をベースに計画する代わりに、スマホをパーソナルアシスタントとして使い、まだ行ったことのない穴場をその場で見つけられる。お気に入りの街を初めてのような気分で再体験し、旅を新鮮に保てるのだ。そしてコレクターとして、海外の店で見つけたヴィンテージ品について即座に調べ、時間やお金を無駄にせずに済む。

　ここでは私が最近、リアルの状況で試した便利なAI機能を3つ紹介する。

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「かこって検索」

　東京で特に好きなのは、小さなヴィンテージ玩具店をぶらぶらすることだ。まるで宝探しのようで、自分のコレクションにない物を見つけるといつも興奮する。問題は、アニメグッズは数え切れないほどあり、私がその全てを覚えているわけでもなく、言葉の壁もあることだ。

　それは秋葉原で起きた。知っているキャラクターが箱にプリントされているものの、どのような商品なのかが分からなかったので、「Galaxy」スマホのカメラアプリで下部を長押しし、「かこって検索」機能を起動した。

提供：Shannon Morse
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　「かこって検索」はGoogleが開発したAI機能で、画面にあるものを検索し、一致するものを表示してくれる。今回は「美少女戦士セーラームーンR」の箱を丸で囲んだ。検索が実行され、キャラクターの画像がいくつも表示された。私が知らないキャラクターだったら、役に立ったはずだ。

　その後、別のヴィンテージアニメグッズ店へ移動し、今度は価格を確認するために「かこって検索」を使った。レート換算で約300ドルだったが、果たして安いのだろうか。「かこって検索」は商品を特定し、eBayの出品を表示した。総じて、この価格は米国での販売価格より200〜300ドル安いことが分かった。

「リアルタイム翻訳」

　ヴィンテージのセーラームーン玩具としてはお得な価格だった。しかし電子玩具なので、故障がないか気になった。状態は商品ラベルに書かれているが、私は記憶に頼る翻訳は得意ではない。そこでGoogleの「リアルタイム翻訳」機能を使った。この機能の良いところは、囲む操作すら不要で、画面下の翻訳ボタンをタップするだけで、カメラの向こうにある文字をすべて訳してくれることだ。

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　訳そうとしている言語を伝える必要もない。この機能は書かれている言語を検知し、自動で翻訳してくれる。結果、この玩具は開封済みでやや傷があると分かった。翻訳は大体合っていたが、完璧ではなかった。そして、ラベルには知りたい情報がすべて書かれているわけではなかった。

「会話モード」

　さらに詳しく知りたかったので、Google翻訳の会話モードを使い、店員に質問した。AIが音声を自動検知し、相手の言語に訳してくれる。

　会話では助けを求め、商品が動作するか尋ねた。店員は品番を調べ、動作確認済みだと教えてくれた。以前なら、話すたびにマイクボタンを押して一文ずつ翻訳する必要があったが、強化されたAI機能ではマイクが開いたままで、リアルタイムに会話を続けられる。

　私は会話モードを使うとき、誤訳を防ぐため文をできるだけシンプルにしている。日本語には似た音で意味が全く違う単語が多い。例えば、「こわい」と「かわいい」だ。日本語は学んだが、まだ知るべきことは多く、誤解されないようにしたい。

　リアルタイム翻訳は私の「battery」を「バッテリー」と訳したが、店員は理解してくれた。通常の会話なら、日本語では「電池」となるのではないだろうか。

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　店員に助けてくれた礼を言い、その商品は買わず、代わりに未開封のヴィンテージ品を購入した。「かこって検索」と「AIによる概要」、「会話モード」を使うことで無駄遣いを防げた。貴重な品を入手し損ねる恐れから買ってしまうことなく、さらなる情報を求めることができた。

　これらのAIツールはまだ新しく、欠点もある。それでも言葉の壁を越えたり、趣味をより賢く楽しんだりする助けになる。アニメグッズ収集家であり世界を旅する者にとって、今は本当に面白い時代だ。

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