米国でAmazonから“思わぬ返金”を受け取っているユーザーがいる。なかには、数年前の買い物までさかのぼって返金されたケースもある。
LinkedInのある投稿者は、2018年に購入したスマートテレビの代金として1800ドル(約28万円)の返金を受け取ったと明かした。ほかにも、同様に「何年も前に買った商品が対象だった」という報告が相次いでいる。いったい何が起きているのか。
Bloombergによれば、今回の突然の返金はAmazonの社内調査をもとに実施されている。そして、その背景には2023年の訴訟への対応がある可能性がある。同訴訟では、Amazonが一部のユーザーに対し「本来返金されるはずだった返品の代金を、ユーザーに知らせることなく取り消していた」として問題視された。
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Amazonは現在、その返金を「正しく」やり直しているようだ。過去に返品手続きがうまくいかなかった経験があるなら、あなたにも思わぬ入金があるかもしれない。
米Amazonの広報担当者がCNETに語ったところによると、影響を受けるのは「ごく一部の顧客」だけだという。
「最近の社内調査の結果、ごく一部の返品について、返金処理を行ったものの実際には支払いが完了していなかったケース、または返品された商品が正しいものであると確認できず、返金が行われなかったケースがあることが判明した。返金を受け取るためにお客様側で何か対応していただく必要はなく、すでに支払いの問題は対応済みだ」(Amazon担当者)
Amazonは5月21日に行った最新の決算発表で、返金や返品、関税など、これまで未処理だった費用に関連して、10億ドルの一時的な損失を計上したと明らかにした。これらの引当金が、2018年までさかのぼる購入に関して、現在一部の利用者に届いている突然の返金の原資になっている可能性がある。
もしAmazonから突然返金があったというメールが届いたら、それは今回の内部対応によるものかもしれない。ただし、特にテレビのような高額な返金だった場合は、念のためAmazonアカウントにログインするか、カスタマーサービスに問い合わせて、詐欺でないか確認したほうがいい。
今回の話題に便乗して詐欺を仕掛ける者もいる可能性があるので、Amazonがすでに知っているはずの金融情報を聞いてくるような通知には注意が必要だ。
返金されているか確認するには、Amazonの注文履歴ページを見るのが確実だ。アプリでもウェブブラウザでもチェックできる。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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