長時間フライトは本当に過酷だ。狭い座席に押し込められ、共同トイレを使い、正気を保つために仕事や読書、仮眠で気を紛らわせるものの、機内での映画鑑賞は決して快適とは言えない。それでも、作品を一気に消化できる絶好の機会でもある。
ただし機内エンターテイメントには難点が多い。「航空会社の安価なイヤホンで機内の雑音ごと映画を聴く」か「自前の有線ヘッドホンで座席にケーブルでつながれるか」の2択になるからだ。
そんな状況を避けるため、Twelve Southから届いた最新Bluetoothアダプター「AirFly Pro 2」を先週アトランタからニューヨークへ飛ぶ際に試してみた。何時間も使った結果を共有する。
AirFlyシリーズは、3.5mm端子さえあれば飛行機の座席はもちろん、ジムのマシンやゲーム機でも自前のワイヤレスイヤホン(編集部注:AirPods Pro 2などのBluetooth対応機)を使える万能アダプターとして大ヒットした。今回の新モデル「AirFly Pro 2」は2台同時接続、物理ボリュームボタン、長時間バッテリー、AUX入力対応といった人気機能を受け継ぎつつ、さらにパワーアップしている。
実際の操作は拍子抜けするほど簡単だった。座席の3.5mmジャックにAirFly Pro 2を差し込み電源を入れ、手持ちのイヤホンやヘッドホン(筆者は今回Sonos Aceを持参)をペアリングモードにしてAirFlyの「Pair 1」ボタンを長押しするだけで、『モアナと伝説の海2』をの音声を再生できた。2人までヘッドホンをペアリングできるので、隣席の人と同じ映画を共有することも可能だ。ノイズキャンセリングをオンにするとエンジン音がほぼ消え、臨場感も抜群だ。
内部には新しいQualcomm製チップを搭載。音質は向上し、接続は安定し、省電力化も進んでいる。本体右側のスイッチで送信(TX)モードと受信(RX)モードの切り替えも可能。TXモードでは機内システムなどのアナログ音源をヘッドホンへ送信でき、RXモードではスマホのサウンドを車やオーディオ機器のAUX入力で再生可能だ。
バッテリーは最大25時間持続し、飛行機の往復でも十分に持つ。さらに、USB‑C端子を備え充電も手軽だ。
旅行好きにとって理想的な相棒だ。バッグのわずかなスペースに収まるサイズで機内エンターテイメントのストレスを大幅に減らし、AUX入力対応でBluetooth非対応のオーディオ機器でも活躍する。旅行や出張で飛行機に乗る頻度が高いなら、60ドル(約8790円)の投資は十分に回収できるはずだ。より安価な「AirFly SE」もあるが、AUX入力と二台同時接続が省かれている点には注意したい。
(編集部注:AirFly Pro 2は現時点では日本では未発売)
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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