OpenAIの最高経営責任者(CEO)Sam Altman氏は、X(旧Twitter)でリリース計画の変更を発表し、ユーザーを驚かせた。次のGPTモデルは「o3」と「o4-mini」で、数週間以内に公開を見込んでいるという。「ChatGPT」に大幅な向上をもたらすと期待される「GPT-5」は数カ月以内に公開予定だ。
このニュースは、o3などの技術を次期GPT-5に組み込み、o3の単独リリースはしないという2月の発表を覆すものだ。
change of plans: we are going to release o3 and o4-mini after all, probably in a couple of weeks, and then do GPT-5 in a few months.
— Sam Altman (@sama) April 4, 2025
there are a bunch of reasons for this, but the most exciting one is that we are going to be able to make GPT-5 much better than we originally…
なお、o3の小型版である「o3-mini」は既に提供されている。o3-miniは応答の前にプロンプトについて「考える」推論モデルであり、複雑な問題を解く能力に長けている。無料および有料のChatGPTユーザーが利用可能で、2025年初めに大きな話題を呼んだオープンソースAI「DeepSeek」との競合とも見られている。o4-miniについては詳細不明だが、「4o-mini」とは異なるもので、o3より次世代のモデルになるはずだ。
他にも、次期モデルのリリースまでに注目を集めそうなアップデートがいくつかある。同社は初のオープンウェイトモデルをリリースする見通しだ。OpenAIは社名とは裏腹に、これまでモデルの作成や学習プロセスの詳細をあまり公開してこなかったため、これは大きな一歩となる。オープンウェイトモデルやo3、o4-miniは、中国発のDeepSeekなど手強い競合が存在する中で、競争力を維持するための試みでもある。
ChatGPTには最近、ネイティブの画像生成機能も追加された。あまりに人気が集まったため、一時的にサービスのGPUが過負荷になるほどだった。スタジオジブリのスタイルを模倣したAI画像の生成がたちまち流行し、Altman氏もXのプロフィール画像をジブリ風の自画像に変えた。なお、スタジオジブリ創設者の宮崎駿氏は、過去にあるAI生成動画を強く批判したことが知られている。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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