人気の対話型AI「ChatGPT」を手掛けるOpenAIが、新たなAIモデルを構築している。このモデルは推論機能を備えた「オープンウェイト」の言語モデルになると、最高経営責任者(CEO)のSam Altman氏がソーシャルメディア「X」で明らかにした。今後数カ月のうちにリリース予定だという。
オープンウェイトのAIモデルは、オープンソースとクローズドソースの中間のような存在だ。AIモデルの係数であるウェイト(重み)が公開されているため、新しいデータを使って再訓練することなく手を加えることができる。
こうしたモデルは企業が比較的安価で利用できる場合が多く、カスタマイズの自由度が高い。例えば、ある企業が自社の内部文書を既存のオープンウェイトモデルにアップロードすれば、モデル全体を一から作り直す必要なく、その情報を結果に反映させられる。
ただし、オープンウェイトモデルと「オープンソース」モデルは同じではない。名前のとおり、オープンソースのモデルはソースコードのほか、モデルがどのように学習し、どのように重みが設定されているかも公開されている。一方、オープンウェイトモデルは、重みが公開されているものの、ソースコードや学習データは通常公開されていない。ChatGPTの学習に使われているデータをOpenAIがこれまで公開していないことを考えれば、この新しいオープンウェイトモデルも、公開される情報は一部にとどまる可能性が高い。
OpenAIは、新たなオープンウェイトのモデルを最大限有用なものにするため、開発者のフィードバックを募集している。興味がある人は、OpenAIのウェブサイトにあるフォームから、フィードバックセッションへの参加を申し込める。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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