AppleはAIの医師、つまり同社のモバイル機器に組み込むヘルスコーチによって、「ヘルスケア」アプリを強化するとみられる。
BloombergのMark Gurman氏によると、この取り組みは「Project Mulberry」と呼ばれており、早ければ2026年に「iOS」の今後のバージョンでリリースされる可能性があるという。食習慣や運動方法に関するアドバイスを提供し、「iPhone」や「Apple Watch」などから収集するデータを活用するとされている。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏が、同社のヘルスケア関連技術の強化を目指していることは既に知られている。
Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
同社の取り組みが、Bloombergの報道にある「AIドクターサービス」という表現が示唆するように診断機能も備えた医療リソースとなるのか、それとも健康やウェルネスに関するバーチャルアドバイザーのような位置付けなのかは明らかではない。Bloombergによると、このAIエージェントは実際の医師のデータで訓練されており、医師や健康専門家によるコンテンツが組み込まれる可能性がある。
メイヨー・クリニックが伝えているように、AIとヘルスケアを組み合わせることには、特に予防医療やリスク評価の面で大きな可能性があるが、危険性も指摘されている。
2024年12月、医療関連の非営利研究機関ECRIは、2025年における医療の最大の危険要因としてAIを挙げるレポートを公表した。このレポートでは、AIが医療をより良い方向に変える可能性を認めつつも、不正確または誤解を招くAIの応答や、期待どおりに動作しないAI製品が医療業界にとって潜在的な危険となり得ると警告している。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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