日本初上陸、サブスク不要のスマートリング「RingConn第2世代」レビュー

Nina Raemont (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2025年02月21日 07時30分

 最近のスマートリングは、バッテリーが長時間持続するとうたわれているものがほとんどだが、その約束を果たせていないものも多い。例えば「Oura Ring 4」の場合、バッテリー持続時間は8日間とされているが、筆者が使った限りでは、多くの場合、長くても4日間しか持たない。それでも、筆者はOura Ring 4を気に入っているし、充電することは苦にならないが、スマートウォッチと比較したときのスマートリングの魅力の1つは、バッテリー持続時間の長さのはずだ。

RingConn第2世代を持つ手 RingConn第2世代
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 バッテリーが本当に長持ちするスマートリングを求めている人に、お薦めの製品がある。筆者は現在、10~12日間のバッテリー持続時間をうたうスマートリング、「RingConn第2世代」をテストしている。同製品には、ほかにもさまざまな長所(それと、欠点もいくつか)があるので、以下で詳しく説明しよう。

 RingConn(リンコン)第2世代には、最初から明白な利点がいくつかある。競合するスマートリングブランドの場合、製品価格が350ドル(約5万3000円)から、400ドル(約6万円)、450ドル(約6万8000円)くらいまでとなっているのに対し、RingConn第2世代は299ドル(日本では税込5万2800円)である(編集部注:日本では現在Makuakeで先行予約販売中で、早割価格3万7285円~)。さらに、サブスクリプション不要でヘルスデータをすべて確認できる。サイズ展開は6号~14号(USサイズ)で、カラーバリエーションはフューチャーシルバー、マットブラック、ロイヤルゴールド、ローズゴールドの4種類だ。

 リングの形状は円形よりもやや四角いが、筆者の場合、この独特な形状は特には気にならなかった。着け心地も指に快適にフィットし、何も問題はなかった。頻繁に着用するヘルストラッカーであるにもかかわらず、簡単に変色するということもない。

 RingConn第2世代には、元々非常に長いバッテリー持続時間をさらに延ばしてくれるケースが付属しており、残量がなくなったスマートリングのバッテリーを、最長150日にわたって充電することが可能だ。筆者は、一度に複数のウェアラブルデバイスを常時充電しているような人間なので、コンセントにリングを挿さなくても使えるこの長時間持続する充電ケースのおかげで、RingConnのことが気に入ってしまった。

 ほとんどのスマートリングでは、睡眠、活動、レディネス(訳注:活動に向けての体の準備状態を示すスコア)など、いくつかの重要な健康指標について、毎日のスコアを確認できる。レディネスは、前日の活動や睡眠の質、そのほかの生体データ(入眠後に心拍数が低下した時間など)に基づいて算出される。

 RingConn第2世代の場合、バイタルと睡眠、活動、ストレスが測定されるが、レディネスは測定されない。レディネスの代わりにあるのが、「心身のバランス」だ。前述した4つのデータが、花のようなグラフで表示される機能で、推奨ベンチマークを満たす、または上回る生体データは長い花びらで、そうでない生体データは短い花びらで表示される。

 すべての花びらが同じ長さである場合は、心身のバランスが取れているということだ。重要なデータを、アプリを開いた瞬間に、分かりやすい視覚的な手法ですべて確認できる、という点はいいと思う。

提供:Screenshot by Nina Raemont/ZDNET 提供:Screenshot by Nina Raemont/ZDNET
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 本格的なトレーニングに取り組んでいる人は、スマートリング用アプリのレディネススコアやエナジースコアを使用して、その日のトレーニングプランの強度を決めている。そのような人は心身のバランス機能では満足できないかもしれないので、代わりに「Oura Ring」や「Ultrahuman Ring」「Galaxy Ring」をお薦めする。

 RingConnのアプリは、さまざまなスコアとともに、睡眠スコアやバイタルスコアの根拠となった背景情報も教えてくれる。RingConn第2世代をテストしていたときに、体調が悪くなって、一日中寝ていたことがあった。長時間ベッドで横になっていたため、睡眠時間が長すぎると代謝が悪くなったり、体重が増えたりする可能性があるとアプリが教えてくれた。

 RingConn第2世代のバッテリー持続時間は最大で10~12日間とうたっているが、筆者のテストでは、7日間しか持たなかった。それでも、筆者が試したほかのスマートリングのバッテリー持続時間(1回の充電で4~5日間)よりもはるかに長い。筆者が試したすべてのブランドの中で、RingConn第2世代のバッテリー持続時間は最も優れている、と断言できる。

ケースに入ったRingConn第2世代 提供:Nina Raemont/ZDNET
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 公式サイトによると、RingConn第2世代には、90.7%の精度を誇る睡眠時無呼吸検出機能も搭載されているという。慢性的にいびきをかいており、夜間の呼吸が自分にどのような影響を及ぼしているのか知りたい人は、睡眠時無呼吸検出機能を使えば自分の状態をモニタリングできるので、いくつかの疑問を解決できるかもしれない。

 この機能では、夜間の睡眠中に重大な異常値や軽微な異常値があった場合に、その詳細をグラフで確認できるだけでなく、夜間の血中酸素飽和度(SpO2)の変動状況もタイムラインで確認できる。

 テストではOura Ring 4とRingConn第2世代を一緒に装着していたが、後者は睡眠時間と1日の歩数が実際よりも少なく測定されるようだ。

 RingConnとOuraによる睡眠効率の評価は、87パーセンタイルと88パーセンタイルだった。Ouraでは睡眠時間が11時間8分と表示されたのに対し、RingConnでは10時間50分だった。歩数については、RingConnが1万1091歩、Ouraが1万5259歩だった。Oura Ringは歩数を実際よりも多く測定する傾向があると、「Reddit」のさまざまなスレッドで見たことがあるので、両者の歩数が大幅に異なるのは、それが理由かもしれない。

 健康的に眠れた夜のOuraの測定結果は、睡眠時間が8時間2分、睡眠効率が94%、睡眠スコアが90だった。RingConnでは、睡眠スコアが84、睡眠時間が7時間45分、睡眠効率が91%だった。どちらの場合も、RingConnでは、夜間の睡眠時間が15分程度短くなっている。

購入に向けたアドバイス

 サブスクリプション不要のRingConn第2世代の使用体験は、おおむね満足できるものだった。299ドル(競合製品より50ドルほど安い)という価格を考えると、サブスクリプションありきとなっているOuraの各種サービスに代わるものを探している人にお薦めしたいスマートリングだ。1回の充電で本当にバッテリーが1週間持つスマートリングが欲しい人には、特にお薦めである。

 RingConnのスマートリングで唯一気になったのは、ユーザーインターフェースだ。アプリは開発途上という感じで、表示されるメッセージの中には、筆者のデータから生成されたことを示すパーソナルな要素がないものもあった。例えば、睡眠スコアが良かった日に睡眠タブをタップしたら、「良い睡眠はあなたを幸せにします」としか表示されなかった。これが唯一の不満点であり、今後のソフトウェア更新でアドバイスがさらに的を絞った有益なものになることを期待する。

 それを除けば、RingConn第2世代は、包括的な健康指標モニタリング機能を備える優れた製品で、スマートリングの中では比較的安価だ。いびきのパターンを解明するのに役立つ睡眠時無呼吸モニタリングなどで睡眠を正確に追跡し、バッテリー持続時間は非常に長く(さらに150日分の充電ができる充電ケース付き)、そして快適に装着できる形状になっている。

RingConn第2世代

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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