マインドフルなブラウザー「Opera Air」が誕生、さっそく使ってみた

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2025年02月05日 15時22分

 筆者は瞑想が好きで、ネットサーフィンも好きだ。しかし、この2つを組み合わせようと思ったことはなかった。Operaが新しいブラウザー「Opera Air」をリリースするまでは。Opera Airはウェブを使う際に、よりマインドフルになるよう支援してくれる。

Opera Airの画面 提供:Screenshot by Lance Whitney/ZDNET
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 Opera Airは、誰でもダウンロードしてインストールでき、エクササイズやマインドフルな休憩、瞑想のガイドを提供することで、心を落ち着かせるだけでなく体のストレッチも促す。長時間インターネットに熱中することで生じかねない心身のストレスを回避できるようにする狙いだ。

 Opera Airを初めて起動すると、自然の写真を使った落ち着きのある壁紙の中から1つを選ぶよう促される。筆者は大きな岩の上に平らな石が乗った画像を選んだ。これは、ヨガや瞑想の際に集中力を高めるための風景の映像を思わせる。

 Opera Airのホームページは、邪魔な要素を最小限に抑えたすっきりとしたデザインだ。おすすめのウェブサイトのアイコンが表示されており、そこからMindful.orgHeadspace.comCalm.comなど、マインドフルネス志向のサイトにアクセスできる。別のサイトもホームページに追加すれば、すばやく簡単にアクセスできる。アドレスバーや検索ボックスからは、通常のネットサーフィンや検索が可能だ。

Opera Airのホーム画面 提供:Opera
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 休憩が必要なときは、左側の小さなツールバーに表示されるアイコンから、さまざまな機能にアクセスできる。

 一番上のアイコンから利用できる一連のエクササイズは、心と体に集中するのに役立つ。ガイド付きの「呼吸」セッションでは、一定時間、深呼吸をするよう促される。「首のエクササイズ」は、長時間PCの前に座っていると起こりやすい首の凝りを和らげるのに役立つ。

 「瞑想」では、数分間リラックスして呼吸するためのガイドが流れる。「全身スキャン」では、体の各部位に意識を集中させることで緊張をほぐす。所要時間の異なる複数のエクササイズから選べるので、時間が数分しかなくても利用できる。

 2つ目のアイコンをクリックすると、音楽と音を使って脳波を刺激する「ブースト」という機能を利用できる。さまざまなブーストが用意されており、集中力を高める「メンタルクリアリティ」、創造性と芸術的インスピレーションを高める「創造性の向上」、仕事や勉強に集中し続けられるよう支援する「エナジャイズドフォーカス」などがある。再生時間は15分から90分まで15分刻みで設定できるほか、無制限にすることもできる。

ブースト機能の画面 提供:Opera
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 Opera Airには生成AIツール「Aria」も組み込まれており、質問やリクエストに対応する。

 筆者はOpera Airのコンセプトと、押しつけがましくなくマインドフルネスへと導いてくれる点が気に入っている。1日中PCの前に座って作業をするときは、心身ともに休息を取った方がいいとよく言われるが、実際にそれを実行している人はどれほどいるだろうか。

 Opera Airは、適切なツールと方法を目の前に示してくれるので、ウェブを閲覧する日々の作業の中でリラックスしてストレスを解消できそうだ。「Chrome」や「Firefox」のように多彩な機能を備えているわけではないが、筆者は特に集中してマインドフルネスを高めたいとき、通常のウェブ閲覧にこれを使う予定だ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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