現在ヒット中のスマホアプリ「ポケポケ」こと『Pokémon Trading Card Game Pocket』(ポケモントレーディングカードゲームポケット)。2024年10月30日のリリース直後に1000万ダウンロードを達成し、配信開始から2カ月余りで全世界で6000万ダウンロードを突破。売上も配信開始の1カ月で約300億円と好調です。
そして、12月17日には「幻のいる島」アップデートが始まり、その注目度は更に高まっています。
編集部から「ポケポケの記事書きませんか!?」と言われてスタートした11月20日からの約1カ月間を振り返り、その魅力と「幻のいる島」アプデも含めた簡単な攻略法・ポケポケの楽しさをお伝えします。
「ポケポケ」の最大の特徴は、元ネタであるポケカ(ポケモンカードゲーム)に比べてルールとバトルがコンパクトなこと。
デッキのカード枚数は、ポケカの60枚に比べ「ポケポケ」は20枚。ルールも「ポケカ」の特徴を生かしながら、思い切ってシンプルなアレンジを加えています。
これにより、基本ルールを覚える際の難易度は極めて低く、一回のバトルの所要時間も短く、スキマ時間に気軽に楽しめる設計となっています。「ポケモンカードをもっと身近に」というキャッチコピーはダテではありません。
さらに「コイントス」の追加で適度な運要素も加わり、簡単なようで深みがあり、更にハラハラドキドキするバトルを実現。「ポケポケ」ならではのゲーム体験を実現したことは、評価に値する点でしょう。
チュートリアル(ステップアップバトル)をクリアしながら、ボーナスアイテムを入手する行為を通して、操作やルールはすぐに覚えられます。
筆者が子どもの頃は「マジック・ザ・ギャザリング」の時代だったので、いわゆるカードゲームは、「お金持ちの遊び」「難しいもの」と避けたままで、スマホアプリのゲームくらいしかカードゲームに縁が無いまま育ちました。
そんなカードゲームに馴染みのない筆者でも、ルールをすぐに覚えられ、ポケポケの「楽しさ」を初日から味わえたのは本当に驚きでした。
ポケポケでは、5枚入りの「拡張パック」を通じて新たなポケモンカードを入手し、それらを組み合わせてデッキを強化していきます。
この拡張パックは、12時間に1回の頻度で開封できるのですが、ゲーム内のミッションクリアボーナスや運営からのギフトでの「パック砂時計」の入手で、なんだかんだで1日3〜4パックは開封可能になります。
この開封は一般的な「ソシャゲ」のような「射幸心」を煽る要素は薄いものの、カードとカードパックの手触り感にこだわっており、ただパックを開けるだけでも十分楽しかったりします。
ソシャゲの醍醐味の1つ「10連ガチャ」もポケポケなら無課金で楽しめます。1回目の10連は気付いたら溜まっていて、さらに一定のルールを理解する頃に達成する「上級ミッション」のクリア報酬では、10パック分のアイテムを貰えるので、無課金でも10連パック開封を楽しむハードルは低いです。
3回目の10連も3〜4日我慢して貯めたら開封できました。
公開情報的には、この10連もソシャゲでよくあるような「オトクな要素」は存在せず、開けるときの演出のカタルシスのみなのも好印象です。
更に、「イマーシブカード」という、特別なグラフィックのレアカードは美麗な3Dアニメーションで、ゲットしたポケモンを取り巻く世界観を再生し、入手した嬉しさを倍増させてくれます。
「ポケポケ」をプレイして感じるのは、先にも述べた通り、その良心的な設計です。
いわゆる「ログインボーナス」に関する部分も良心的で、デイリーボーナスの上位報酬の入手をエサに有料課金を狙うような「よくある設計」も見当たりません。
課金をしていれば有利に進められるのは当然なのですが、無課金だと必ず行き詰まるポイントでは、「課金要素」ではなく、「救済処置」が取られているのが「ポケポケ」です。
例えば、レアカードをゲットすると、そのカードを軸に「足らない他のカードを補って構築したデッキ」をレンタルできるシステム「レンタルデッキ」があります。
この「レンタルデッキ」を通じて、カードが揃う前からバトルを楽しめますし、デッキの構成も調べる必要がなくなり、デッキごとの戦略の勉強になります。そして、カードを集める目標にもなります。攻略サイトを一切みずにプレイに没頭出来るのは懐かしい感覚です。
さらに、毎日1パックを追加で開封できるサブスク機能「プレミアムパス」は、2週間の無料お試し期間付き。さらに途中解約をしても2週間分はプレミアムパスの効果を得られます。加えて、プレミアムパスで入手できる「プレミアムチケット」で「周辺グッズ」を入手出来るショップも、プレミアムパス失効後も出入りが出来るという良心設計です。
一般的なソーシャルゲームに見られがちな「解決に直結するスペシャルアイテム」も見当たらず、リアルでの「大会」等で本気でバトルしたいのでなければ無課金でも十分楽しめるのが「ポケポケ」の特徴です。
「チュートリアル」や「ステップアップバトル」の設計、そして対戦CPUのデッキ構成も、やりながらゲームの「キモ」を自然と体感させる作りになっています。
この辺はタカラトミーのデュエルマスターズ体験アプリ「デュエマであそぼう!!!」に似ており、この「ポケポケ」のプレイを通して、「ポケカ」の裾野を広げたいって目論見もあるのかもしれません。
さて、極めて親切かつ、綿密に作り込まれたチュートリアルやステップアップバトルをクリアして、それなりにアイテムが集まったら、いよいよ「だれかと」バトルでのデビューです。
「だれかと」メニューでは下記2種類のバトルが楽しめます。
・どこかのだれかとのイベントマッチ、ランダムマッチ ・身近な人とバトルするプライベートマッチ
「どこかのだれかと」は、サーバー上でマッチングされた誰かとバトルできます。プライベートマッチでは「あいことば」を設定して身内とバトルできます。
プライベートマッチを行う際には「EXカードは1枚まで」や、「レアリティ◆◆◆」などの縛りを設けたり、ハンデを決めたりすれば、カード収集の進行の違いも吸収する「本気のバトル」が可能となります。
ポケポケのバトルでは複数カードの組み合わせで効果を発揮する「コンボ」的なものも存在しますが、固定の相手とだと、ますますその読み合いが勝負を分け、想像以上に熱くバトルできます。
スキマ時間でルールを覚えれば、2〜3日後には子どもと熱いバトルを行えるなんて、本当に素敵なことだと思いませんか?
さて、最後にスタートダッシュ時のコツと、「取り返しがつかない要素」について説明します。
まず、スタートダッシュ時のコツですが、ポケポケでは拡張パックの開封だけでレベルアップが可能なため、最初の5分〜10分程度で、13パック以上の開封が可能です。
ここで1つ目のポイントですが、レベルアップや報酬で拡張パックの開封を可能にする「パック砂時計」の入手が止まり、これ以上開封したところまで一旦プレイした際に、EXカードが2〜3枚しか出ないこともあるでしょう。その場合はセーブデータを消して最初からやり直した方が後々の効率は上がるかもしれません。システムメニューから「その他」→「アカウント管理」→「セーブデータ削除」で加納です。アプリを削除せずにデータ削除だけではじめ直せるのも本アプリの特徴です。
一般的には、ミュウツー、ピカチュウ、セレビィ、スターミーのEXがそれぞれ2枚あると進めやすいと言われていますが、カードが揃っていない初動での戦いやすさは圧倒的にピカチュウEX2枚を軸にしたデッキがやりやすいと思います。
僕は、くじ運が良く、最初からピカチュウEXが2枚出たので、リセマラは意識せずにそのまま進められたのですが、一つだけ後悔しているのは「チャレンジ砂時計」を仕組みがわからずに、無駄遣いした事です。
ポケポケには他のユーザーのガチャ結果のうち1枚だけがもらえる「ゲットチャレンジ」という「おみくじ」の様なものがあります。
こちらは、難易度毎に必要なコストが異なるのですが、ずばりこのチャレンジではコストが「3」または「4」のものに限ってチャレンジすべきです。
ゲットチャレンジでは、5枚のうちの1枚が出る確率はそのカードのレアリティによらず「5分の1」と明記。拡張パックの出現率に比べて、圧倒的に高い確率でEXカードを入手出来るこの「ゲットチャレンジ」で私は、その場その場で欲しいチャレンジカードなどを目当てにチャレンジを繰り返してしまいました。
また、そもそも欲しいEXカードがゲットチャレンジに出てくること自体が貴重だということも理解しないまま進めてしまっていたのです。
草ポケモンデッキ必須の「エリカ」は、パック開封を行うことで得られる開封ポイントが70ポイントで交換できますが、EXカードは500ポイント必要です。
これは「カスミ」や「リーフ」等も同様で、これら目当てにゲットチャレンジを行っていたのは本当に勿体なかったなぁと反省することばかりです。つまり、「ゲットチャレンジはEX狙い!」が初動では最適解だと思っています。
また、「きずぐすり」「スピーダー」「モンスターボール」といったバトル必須のカードは「ショップ/交換所」で簡単に入手できます。
と、まぁ正直「取り返しのつかない要素」はポケポケにはあまりありません。
昨日より今日、今日より明日、確実に頑張った分だけ強いデッキに近づきます。
最後に、この時点でのカード総数を見てみたところ「951枚」と、すべてリアルでの180円、5枚入りのパック購入だったと仮定すると約3万4000円。
金銭感覚を身につける意味でも、親子での「ポケポケ」本当にオススメです。
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