スターバックス コーヒー ジャパンは12月6日、これまでの紙ストローに代わる新しい生分解性プラスチック製ストローを導入すると発表した。2025年1月23日から沖縄県内の全32店舗で先行導入し、2025年3月以降に全国展開する。
新しいストローでは、カネカが開発した新素材「Green Planet」を採用する。紙ストローで課題となっていた耐久性や飲み心地が改善され、「時間が経過しても変わらない飲用体験をお客様に提供する」としている。
Green Planetは植物由来の原料から製造されており、石油由来の資源への依存を減らしつつ、環境負荷の軽減を目指す。従来の紙ストローに比べても廃棄物量が約半分となり、二酸化炭素の排出量も低減できる。さらに、同素材は海水や土壌中の微生物によって自然分解され、プラスチック汚染問題の緩和にも貢献する。
沖縄での先行導入を経て、2025年3月以降に全国展開する。4月上旬には季節限定商品向けの太いストローも導入する。色はスターバックスを象徴する緑色を採用し、冷たい飲料向けに提供する。
スターバックスはグローバルでは2018年から石油由来プラスチック製ストローの廃止を進め、日本国内では2020年に紙製ストローを導入してきたが、今回の切り替えはさらなる環境配慮の一環だという。これに加えて、リユース可能なカップやバイオマス素材のカトラリー採用など、廃棄物削減を進めている。
同社で代表取締役CEOを務める水口貴文氏は「飲み心地に関して、お客様からいただいたお声を真摯に受け止め、ストローの強度や耐久性の向上、素材について検討を重ねてきた」と述べた。
カネカのGreen Planetは、ストロー・レジ袋・カトラリー・食品容器包装材などでも採用が進む。以前、ソニーが大型テレビ用の梱包を発泡スチロールから同素材に切り替えたことでも話題となった。
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