英国のモバイルネットワークの調査会社「Opensignal」は10月16日、日本におけるモバイルネットワークユーザー体感レポートを公開した。
同レポートでは、7月1日から9月28日までの90日間にわたり、NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天モバイルのネットワーク品質について調査した。
ネットワークへの接続性、およびライブ配信・動画・ゲーム利用時に中断せず一定の品質を維持し、タスクを完了する能力を測る「信頼性エクスペリエンス」では、KDDIが939ポイントで1位だった。次いでNTTドコモが927ポイントで2位、ソフトバンクが923ポイントで3位だった。楽天モバイルは906ポイントで4位だった。
続いて、通信速度や遅延、パケット損失などの度合いを総合的に評価した「一貫した品質」ではKDDIが84.4ポイントと1位。2位がソフトバンクで82.9ポイントだった。3位は楽天モバイルで80.9ポイント、4位はNTTドコモで80.8ポイントだった。
ライブストリーム映像を快適に視聴できるかという指標では、1位がKDDIで68.9ポイント、2位がソフトバンクで66.8ポイント、3位が楽天モバイルで66ポイント、4位がNTTドコモで64.4ポイントだった。
ダウンロード速度の指標では、1位がKDDIで54.7Mbps、2位がNTTドコモで48.2Mbps、3位がソフトバンクで43.3Mbps、4位が楽天モバイルで43.3Mbpsだった。
アップロード速度では、楽天モバイルが1位で17.2Mbpsと他を圧倒。2位はソフトバンクで8.6Mbps、3位はKDDIで8.5Mbps、4位がNTTドコモで7.0Mbpsだった。
人口集積地におけるカバレッジの指標では、、1位がNTTドコモで9.1ポイント、2位がKDDIが8.1ポイント、3位が楽天モバイルで7.1ポイント、4位がソフトバンクで6.8ポイントだった。
時間あたりの5Gの利用可能率は、1位のソフトバンクが12.3%、2位のKDDIで12.1%で2社がほぼ並んだ。3位のNTTドコモは8.5%、4位の楽天モバイルは6.7%だった。
今回の調査では、KDDIが全17項目中13項目で1位を獲得した。また「つながらない」と指摘されているNTTドコモだが、信頼性エクスペリエンスで高評価だった点も見逃せない。
レポートの詳細はOpensignalのウェブサイトで公開されている。
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