リノベるは9月26日、セレクテッドリノベーションサービス「The R.by リノベる。」を10月1日から本格展開すると発表した。また、これに合わせ、同サービスを体感できるコンセプトルームを東急田園都市線沿線の川崎エリアにオープンする。コンセプトルームは、第1弾としてACTUSがスタイリングを担当するという。
The R.by リノベる。は、間取りは自由設計、仕様はリノベるが厳選したものを固定したリノベーションサービス。打ち合わせ回数を半分に、コストを3分の2程度に抑えられるため、多忙な共働き家族などのユーザーに対応できるとしている。
仕様が決まっていることで、工事費用は平米数で決まる定額制と、オプションの組み合わせで算出できる。そのため、総予算を把握しやすく、予算オーバーの心配がないところも特徴だという。また、抑えられた工事費用を家具購入に充てる選択もできるよう、インテリアの専門チームによるトータルコーディネートの提案も行う。
リノベる ホームソリューション本部 本部長の安江浩氏は、「当社の調査では、多くのユーザーが間取りに関して不満を抱えている。そのため、The R.by リノベる。は、間取りに特化したサービスとした。広いリビングや効率的な家事動線など、家族構成やライフスタイルに合わせて、部屋の広さや数、動線、配置、収納などを、思いのままに作れるようにしている」と、新サービス開始の背景を語った。
コロナ禍以降、首都圏の新築マンション価格は高騰しており、供給も低水準で推移している。そのため、これまでの新築マンション購入検討層が中古マンションに目を向け始めているという。その受け皿として、買取再販物件と呼ばれるリノベーション済みマンションが増加し、市場の中で存在感を増している。
一方、「中古マンション購入+リノベーション」は工事費や完成形がわかりにくく、設計打ち合せの負担が大きいことが課題だった。リノベるでは、2023年2月からThe R.by リノベる。のパイロットプロジェクトを実施したところ、共働き夫婦や子育てファミリーなど、フルオーダーリノベーションをさまざまな理由で諦めようとしていた多忙なユーザーから、高い評価を得ることができたという。
安江氏は同サービスを、「ユーザーが選びたい部分とプロに任せたい部分をバランスよく取り込み、フルオーダーメイドでもリノベ済みでもない、住宅購入の第3の選択肢として提供していく」とコメントした。
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