積水化学とリノベるは10月24日、協業第1弾の取り組みとして、既存マンションZEH水準リノベーションの提供を開始すると発表した。
マンションを対象に、ZEH水準リノベーションの設計と施工、温熱計算、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)申請、費用対効果の見える化をワンストップで提供する。区分マンションの買取再販業、個人向けのリノベーション請負事業、法人向けのリノベーション請負事業の3つのチャネルを展開していき、ZEH水準リノベーションの普及を推進していくという。
リノベるの買取再販事業「リノベる。U」において、10月、第1号物件となる神奈川県川崎市宮前区鷺沼に区分所有マンションが竣工。BELS認証「ZEH Oriented」を取得したリノベーション済みマンションとして、販売を開始している。
リノベるで上席執行役員を務める三浦隆博氏は、既存住宅において全住宅ストック約5000万戸の9割にあたる約4500万戸が、現行の省エネ水準を満たしておらず、省エネ化と断熱化が求められていると話す。リノベーションは建て替えと比較するとCO2排出量を削減できることが確認されているが、費用対効果のわかりにくさ、設計や施工のノウハウ不足、各種認証取得などの手続きの煩雑さなどが、普及の障壁となっているという。
川崎市宮前区鷺沼のマンションは、共働きの夫婦とその子供が住むことを想定した2LDKで、ウォークインクローゼットや室内窓、リビング脇のワークスペースなどを備える。積水化学の「マルリノ」によって高断熱と高気密を実現したほか、省エネ高効率給湯器や高断熱浴槽、給湯や給水の配水方式にヘッダー方式を採用している。
ZEH水準リノベーションの対応エリアは、首都圏から開始し、徐々に全国に展開していく予定だ。積水化学とリノベるは、良質な住宅ストックが循環する循環型住宅マーケットを創造し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく予定だという。
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