アマゾンジャパンは9月18日、日本におけるAmazonブランドの新デバイスとして、メッシュWi-Fiシステム(ルーター)「eero」(イーロ)を発表した。
約75台を接続できる「eero 6+」、約100台を接続できる「eero Pro 6E」、約700台を接続できる「eero Max 7」の3機種を用意。eero 6+とeero Pro 6Eは同日、eero Max 7は10月23日に発売する。
eeroは、米アマゾン傘下でWi-Fi関連事業を展開し、2022年には米国におけるメッシュWi-Fiシステムの小売販売データでトップに輝いたという。現在は事業を25カ国に広げ、世界中に数千万台のデバイスを出荷したとしている。
同社が提供するメッシュWi-Fiシステムは、高速かつ多数の安定した同時接続やセキュリティ対策などが特徴となる。同社が特許を保有するTrueMeshテクノロジーにより、ネットワーク上のトラフィックを能動的に管理して各デバイスを都度最適なネットワーク経路に誘導可能。ネットワークの切断を減らし、自宅全体のシームレスなWi-Fi環境を実現するという。
スマホのアプリも強みの1つ。デバイスを箱から取り出して数分のうちに簡単にWi-Fiをセットアップ可能で、PC・タブレットなどのさまざまなデバイスを接続できる。ネットワークの管理も、スマホアプリで好きな場所から可能だ。
また、スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズのうち、「Echo Pop」「Echo Dot(第4/5世代)」「Echo Dot with clock」「Echo(第4世代)」といった対応機種をWi-Fiのエクステンダーとして利用できる「eeroビルトイン」機能を備える。対応機種をeero Wi-Fiネットワークのメッシュノードやアクセスポイントとして活用することで、Wi-Fiのカバー範囲を広げられる機能だ。
同社は今回、日本市場への参入に合わせてeero 6+、eero Pro 6E、eero Max 7の3機種を7つのラインアップで展開する。
中級モデルとなるeero 6+は、ワンルーム~2LDKの広さ・2~3人家族向けで、Wi-Fi 6に対応。2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンドにより、最大1ギガビットの速度を実現するという。販売価格(以降、価格は全て税込)はデバイス1個が付属して140平方メートルをカバーできる「1ユニット」が1万9980円、2個が付属して280平方メートルをカバーできる2ユニットが2万8980円、3個が付属して420平方メートルをカバーできる3ユニットが4万2480円となる。
上級モデルのeero Pro 6Eは、戸建てなどの広い居住スペースや、AR、VR、4~8K動画などに最適なモデル。2.4GHz帯と5GHz帯、6GHz帯のトライバンドでWi-Fi 6Eに対応する。190平方メートルをカバーできる1ユニットが3万6980円、2個が付属して380平方メートルをカバーできる2ユニットが6万480円、3個が付属して560平方メートルをカバーできる3ユニットが8万2980円となる。
eeroの最速モデルとなるeero Max 7は、小規模なカフェ、ショップの経営者などの接続機器が多数必要なユーザー向け。Wi-Fi 7、トライバンドに対応し、2つの10Gbpsイーサネットポートにより有線で最大9.4Gbps、無線で最大4.3Gbpsの速さを実現するという。価格は9万5980円。
また、いずれのラインアップも近日提供予定のサブスクリプションサービス「eero Plus」を契約可能。高度なオンラインセキュリティ機能やペアレンタルコントロールなどを提供するとしている。
eero 共同創業者兼CEOを務めるニック・ウィーバー氏は、「世界中のお客様にeeroを使っていただくなかで、どこでアクティベーション、どこでセットアップするかを常に追跡し、製品をローンチしている。日本にニーズがあることは分かっている」と話す。
また日本への参入にあたり、専任のカスタマーサポートチームを用意したことも明かす。土日を含む10~19時、専用のフリーダイヤル(0120-984-213)とメール(support@eero.com)でサポートするとした。
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