Amazonは、音声アシスタント「Alexa」にAnthropicのAI「Claude」を組み込む予定だという。Reutersがプロジェクトに詳しい5人の関係者の話を基に報じた。これが事実であれば、Anthropicにとって大きな成果となる。
6月には、AmazonがAlexaの大幅な刷新を計画していると報じられた。これには、より高度な生成AI技術を提供する有料プランも含まれるとされていた。
Amazonの広報担当者は、「AmazonはAlexaに多くの異なるテクノロジーを使用している」と述べた。Claudeがそれらのテクノロジーの1つになるかについては直接言及しなかったが、異なるAIモデルは異なる目的を果たすため、Alexaはさまざまなモデルを組み合わせて利用しており、それらのすべてが言語モデルというわけではないとした。
Reutersの最新報道とThe Washington Postの報道によると、この計画はまだ進行中で、Alexaの有料プランは10月に導入される可能性がある。月額5~10ドル(約730~1460円)の価格で、現行の無料版Alexaと並行して提供される見込みだという。
この提携は、2023年にAmazonが、Anthropicに40億ドル(約5900億円)を出資して新たな生成AIモデルの開発を支援すると発表したことを踏まえると、それほど驚くことではない。
Reutersの報道によると、Amazonは独自の技術を使った新しいAlexaの開発を試みたが、このバージョンではプロンプトの理解と回答に時間がかかったという。そこで、よりうまく機能するClaudeに着目したとされる。
Amazonの広報担当者は、「機械学習モデルに関しては、まずAmazonが開発したものから始めるが、これまで他のさまざまなモデルを利用しており、今後も同様だ。これには『Titan』やAmazonの将来のモデル、提携先のモデルなどが含まれる。そうすることで、顧客にとって最高の体験を構築できる」と述べた。
Anthropicはコメントの依頼に応じなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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