ソニーは8月20日、スポーツの新たな楽しみ方の提案を通じてファンコミュニティの活性化を目指すサービス「FavoriteSpace(フェイバリットスペース)」の始動を発表した。
このサービスでは、ソニーが持つテクノロジーとエンタテインメントのノウハウを活用した、新たなスポーツコンテンツやファンが熱狂できる場の創出を通じて、「ソーシャルエンタテインメント空間」を提供するという。
同サービスでは、スマートフォン向けアプリ「FavoriteSpace」の提供を開始。第1弾として、マンチェスター・シティ・フットボールクラブ(マンチェスター・シティ)のコンテンツを楽しめる空間(エリア)をアプリ内で公開した。アプリは8月16日から、無料機能に限定した実証版サービス提供を開始。リリース時点でのアプリ提供国は日本、米国、英国の3カ国。10月からは有料機能を含む正式版サービスを提供予定という。
アプリでは、ユーザー自身を投影したアバターにより、スポーツチームの歴史やフィロソフィーが詰まった「エリア」と呼ばれるバーチャル空間を訪れることができ、チームの特色に合わせたコンテンツや、コミュニケーションを手軽に楽しむことができる。
ソニーのグループ会社であるHawk-Eye Innovations(ホークアイ)のトラッキングシステムなどの技術を活用した3DCGコンテンツの視聴などを通じて、フィジカルの世界で生まれる熱狂や興奮をバーチャルならではの方法で味わうことができるという。
エリアの第1弾「マンチェスター・シティ・エリア」は、2021年からソニーがオフィシャル・バーチャル・ファンエンゲージメント・パートナーとしてマンチェスター・シティと共同で実証実験を行い、ファンの声を取り入れて開発を進めてきたという。
マンチェスター・シティのホームスタジアムであるエティハド・スタジアムをバーチャル空間に再現し、ファンは自分のアバターでいつでも訪れることが可能。スタジアムでは、3DCG化された過去のホーム試合のハイライトを自由視点で視聴できる「Immersive Highlights(イマーシブハイライト)」など、バーチャルならではのコンテンツを楽しむことができる。
バーチャル空間に集まったファンのアバターは、感情表現やスタンプ、互いに肩を組むなどの連携アクションによるコミュニケーションを通じ、国籍や言語を超えて、チームへの想いや情熱を共有できる。さらに、実際の試合日にバーチャル空間上で開催されるイベントへの参加や、ユニフォームやグッズを用いたアバターのカスタマイズ、ファンバナー(横断幕)制作への参加など、さまざまな形で応援の気持ちを表現することが可能。こうしたファンの応援にチームや選手が応えていくことで、双方向のコミュニケーションを実現し、ファンとチームの一体感を高めることを目指すとしている。
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