国際オリンピック委員会(IOC)は、7月23日に行われたIOC総会にて、「オリンピックeスポーツゲームズ(Olympic Esports Games, OEG)」の開催を正式に決定したことを発表。第1回大会は、2025年にサウジアラビアで開催される。
The IOC has entered a new era with the creation of the Olympic Esports Games, with the first-ever edition being held in Saudi Arabia in 2025, as the proposal was endorsed by the IOC executive board unanimously. Read all about it ?? https://t.co/rRZDrIWZE9 pic.twitter.com/Pe0lCTRGYs
— IOC MEDIA (@iocmedia) July 23, 2024
公開されたリリースによると、IOCは2018年からeスポーツに取り組んでおり、2023年にはシンガポールで「オリンピックeスポーツウィーク」を開催。イベントの成功を受け、トーマス・バッハIOC会長は、2023年10月のIOC総会にて、オリンピックeスポーツゲームの創設を検討するようIOCのeスポーツ委員会に要請していたという。
オリンピックeスポーツゲームの創設は、IOC理事会の提案を全会一致で承認されたという。トーマス・バッハ会長は「これはIOCにとって新時代。IOC総会でオリンピックeスポーツ大会の創設が承認されたことで、私たちはデジタル革命のスピードに遅れずについていくことができる」とコメントしている。
この発表にあわせて、日本におけるeスポーツの統括競技団体として活動している日本eスポーツ連合は「関係団体と連携し、『オリンピックeスポーツゲームズ』に出場する日本代表選手のコンディショニングや研修などをサポートすることで、eスポーツの発展に貢献していく」とコメントを発表している。
日本におけるeスポーツの統括競技団体として、「オリンピックeスポーツゲームズ」の開催を心から歓迎します。IOCのeスポーツの取り組みは、回を重ねるごとにスケールが拡大しており、新たな大会に対する私たちの期待も大きくなっています。
IOCが定期的にeスポーツの世界大会を主催することは、eスポーツがスポーツ競技として広く世間一般に認められるための大きな一歩であるとともに、eスポーツアスリートの社会的地位向上にも大きく貢献すると確信しています。
私たち日本eスポーツ連合(JeSU)は、関係団体と連携し、「オリンピックeスポーツゲームズ」に出場する日本代表選手のコンディショニングや研修などをサポートすることで、eスポーツの発展に貢献していきます。
また、2026年に愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会では、eスポーツが正式競技として採用されています。JeSUはJOCの準加盟団体として、アジア競技大会への万全な選手派遣と公平な競技運営に対して責任を果たすだけでなく、その先を見据えたアスリート中心の環境整備と、広く全国における普及定着に取り組んでいきます。(一般社団法人日本eスポーツ連合会長 早川英樹氏)
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