山下PMCは7月1日、快適な住環境に注目した認証制度「健康住宅Lively7(ライブリーセブン)認証」に、高齢者特有のニーズを反映した「健康住宅Lively7認証 高齢者住宅版」の提供を開始したと発表した。
健康住宅Lively7認証は、2022年10月に開始した住宅向けの認証制度。人々の心身の望ましい状態に影響を及ぼす7つの領域を定義し、それらに寄与する住環境の基準を提示するものさしとして提供している。
提供開始した健康住宅Lively7認証 高齢者住宅版は、日本の総人口に占める65歳以上人口の割合は29.0%に達し、2070年には2.6人に1人が65歳以上となるなど、高齢化率が一層進むものと推計される高齢化社会を背景にリリースしたもの。
高齢者が長い時間を過ごす住まいで、健康と福祉を促す要素を兼ね備えた住環境を評価し、健康寿命への貢献と、高齢者の社会参画など日常生活の質の向上を目的にしている。
健康住宅Lively7認証をベースに、新たに高齢者住宅版の評価項目として「危険性の低減による安心・安全度の向上」を追加しており、既存の評価項目においても、たとえば「評価項目:社会的なつながりを高める」では、住宅が目指す状態として住人との会話の場、趣味の場、近隣コミュニティの醸成機能の有無等を提示するなど、住まう人の健康に良い影響を与え得るかという視点から評価するという。
評価プログラムは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科特命教授、理化学研究所名誉研究員、日本疲労学会理事長などを務める渡辺恭良氏を委員長に、研究者、専門家で構成される「Lively7諮問委員会」で審議され、認証に至った。
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