サムスンの製品発表イベント「Galaxy Unpacked」まで約1週間となり、イベントで発表される内容について多くのうわさが飛び交っている。今回のイベントでは、新型の折りたたみスマートフォンやイヤホン、スマートウォッチに加え、注目のヘルスケア用ウェアラブルである「Galaxy Ring」の詳細が発表される可能性がある。また、同社独自のAIを使用したソフトウェア機能の総称である「Galaxy AI」に関する最新情報も発表が期待される。
この記事では、7月10日にパリで開催される同イベントを前に、イベントの視聴方法や発表される可能性がある内容をまとめた。
イベントのライブストリーミングは、現地時間7月10日午後3時(日本時間午後10時)から同社のウェブサイト、「Samsung Newsroom」のページ、同社のYouTubeチャンネルで視聴できる。
サムスンのYouTubeのチャンネルにはUnpackedのティザー映像が投稿されているが、その動画では平面の上で3Dの立方体が回転し、その影がエッフェル塔のシルエットやGalaxy AIのロゴになる場面も含まれている。
サムスンは、Galaxy Unpackedの開催を予告する6月27日のプレスリリースで、「Galaxy AIの新たなフロンティアが到来する」と述べている。
2024年初めに発表されたGalaxy AIは、写真編集や検索などのさまざまなタスクを改善したり、簡素化したりする機能を持っている。AppleやGoogleなど各社スマートフォンメーカーがそれぞれのAIを積極的に売り込んでいることから、サムスンもこの分野の開発を今後も拡大していくはずだ。実際、ティザー映像でGalaxy AIのロゴが強調されていることから、基調講演ではこの話題が中心になるだろう。
また、プレスリリースには「最新のGalaxy ZシリーズとGalaxyエコシステム全体に搭載されたGalaxy AIのパワーを発見する準備をしよう」とも書かれているため、新型の折りたたみスマートフォンも発表されるとみられる。
サムスンは例年、製品発表イベントであるUnpackedを毎年1~2月と夏頃の2回開催しており、1回目のUnpackedでは通常、最新の「Galaxy S」シリーズを発表し、夏には折りたたみスマートフォン関連の発表が中心となることが多い。そのため今回のイベントでは、「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」が発表されるとみられる。
9to5Googleが報じたように、リーカーのEvan Blass氏は両機種のレンダリング画像を公開した。Galaxy Z Fold6は、内側と外側のディスプレイのアスペクト比が大きく、外側のディスプレイのベゼルが薄いように見える。色はシルバーとダークブルーのようだ。Galaxy Z Flip6にはライトブルーとシルバーのモデルがあり、チタンのフレームが採用されるといううわさもある(その後、WinFutureに掲載された画像には、ピンクのGalaxy Z Fold6と、グリーンとイエローのGalaxy Z Flip6も含まれている)。
foldables pic.twitter.com/XXM6cfuY07
— Evan Blass (@evleaks) June 27, 2024
イベントでは、カメラやメモ、メッセージなどのさまざまな要素にGalaxy AIがどう組み込まれるかについて説明される可能性が高い。
サムスンはそろそろ新しいイヤホンを発表する時期に来ており、「Galaxy Buds3」か「Galaxy Buds3 Pro」、あるいはその両方が発表される可能性がある。同社は2021年の夏のイベントで「Buds2」を、その翌年に「Buds2 Pro」を発表している。
リーク情報によれば、Galaxy Buds3のデザインはAppleの「AirPods Pro」に似ており、電球のような形に、斜めに延びた軸が付いている。またケースも、AirPods Proと同じく長方形で上が開く形になっており、上蓋は透明で、イヤホンが2つとも収納されているかどうかを一目でチェックできるようになっているという。ただしサムスンは、Appleの白い色使いまで真似ることはなく、ダークカラーやメタリックカラーを使用すると報じられている。
「Galaxy Watch7」が発表されてもおかしくないし、価格は高いがより強力でプレミアムな機能を持つ「Galaxy Watch Ultra」がお目見えする可能性も高い。
なおサムスンは先頃、199.99ドル(約3万2000円)の「Galaxy Watch FE」を発表した。この製品は、スマートウォッチは欲しいが高価なハイエンド製品には食指が動かないという人には魅力的だろう。
今回のイベントでは、期待の製品であるGalaxy Ringの詳細がようやく明らかになるかもしれない。サムスンはこの製品を1月のUnpackedイベントで予告し、2月のMobile World Congressでプロトタイプを披露した、
米CNETのPatrick Holland記者が述べているように、サムスンが今後もデジタルヘルス市場への進出を推し進めるのであれば、「Ouraリング」などの競合製品との差別化を図る必要がある。サムスンは、ブランドの評判を利用することもできるだろうし(サムスンのスマートフォンやスマートウォッチを愛用している人ならGalaxy Ringにも魅力を感じるかもしれない)、手頃な価格によってそれを実現することも考えられる(Ouraリングの価格は300ドル前後からで、毎月6ドルのサブスクリプション料がかかる)。夏のUnpackedイベントでは、Galaxy Ringの最終的な仕様や価格、入手可能性についての情報が発表される可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」