「Gemini」が「Google検索」にやって来る。Googleは米国時間5月14日に開催した「Google I/O」の基調講演で、生成AIモデルであるGeminiを活用した機能をGoogle検索で提供すると発表した。
「AI Overviews」機能により、通常の検索結果ページではなく、AIが作成する概要が表示されるようになる。
この機能はしばらく前から「Search Labs」で提供されており、14日から米国の一般ユーザーに展開される。近いうちに他の国でも提供予定だ。
Geminiの多段階推論によって、AI Overviewsではより複雑な質問に答えることが可能になる。基調講演で示された例には、Google検索に対し、ボストンで最高のヨガまたはピラティスのスタジオを探し、その初回特典の情報を表示し、ビーコンヒル(ボストンの地区)から徒歩で移動する時間を計算するよう求めるというものがあった。Geminiは、こうした質問を一度に処理し、すぐに回答できる。
Geminiと会話しながら適切なスタジオを見付けることができる。これまでは、この複雑な質問を各要素に分け、それぞれを個別に検索する必要があった。特筆すべきは、AI Overviewsでは、ユーザーを検索結果のページからサードパーティーのウェブサイトにすぐ移動させるのではなく、いったん検索結果のページに留まらせるという点だろう。
この機能は英語の質問に対応しており、米国で「Search Lab」を通して利用できる。
Geminiにより、Google検索では食事や旅行の計画も立てやすくなる予定だ。例えば好みを指定して、レシピや買い物リストを含む食事の計画を作成できる。計画の一部分が望ましくない場合は、作って食べたいものになるまで変更を求めることができる。
自分でレシピを検索して計画を立てる代わりに、Geminiが計画してくれるというわけだ。この機能も英語に対応し、米国で「Search Lab」を通して利用できる。
Google検索では近いうちに、動画を使って質問できるようになる。Geminiのマルチモーダル処理によって、ライブ動画を分析し、それに関する質問に回答できる。例として、レコードプレーヤーの壊れたアームの修理方法や、カメラの動かないレバーの修理方法を質問できることが挙げられている。いずれも、修理したいがメーカーやモデル、動作しない部品の具体的な名称を知らないような場合だ。
この機能は近く米国で「Search Lab」を通して提供予定だ。
Googleの発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス