5分でわかる新「iPad Pro」--iPod nanoより薄いボディ、2枚重ねのOLED、M4チップ

 アップルは日本時間5月7日夜、新型「iPad Pro」を発表した。発売は5月15日で、すでに予約注文が可能だ。

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iPad Pro(2024年モデル)
スペースブラック
スペースブラック
シルバー
シルバー

 iPad Proの新モデルでは、デザインを刷新「Apple史上最も薄い製品」としていて、薄さは11インチモデルが5.3mm、13インチモデルは5.1mm。あの「iPod nano」より薄くなった。筐体は「iPhone 15 Pro」で採用したチタンではなく、100%リサイクルのアルミニウムを採用した。

13インチモデルは薄さ5.1mm
13インチモデルは薄さ5.1mm

 ディスプレイは、2枚のOLEDを重ね合わせた「タンデムOLED」を採用。これによって、画面の輝度が通常時で最大1000nit、HDR時で最大1600nitとなった。コントラスト比の拡大によって写真や動画のリアリティが大幅に向上した。さらに、映り込みを減らすNano-textureディスプレイも1TB以上モデルでオプションとして選択できるようになった。

2枚のOLEDを重ねたタンデムOLEDで輝度大幅向上
2枚のOLEDを重ねたタンデムOLEDで輝度大幅向上

 パフォーマンス面では、新開発の「M4」チップを搭載した。同チップは第2世代の3nmプロセスを採用しており、M2を搭載した先代「iPad Pro」に比べてCPU性能は1.5倍、メモリ帯域幅は1.2倍、3Dレンダリングは最大4倍に高速化した。さらに、iPadとして初めてハードウェアレイトレーシングに対応した。

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 AI面では、M4チップに新開発のNeural Engineを搭載。毎秒38兆回の演算処理をこなせるようになった。これによって、動画編集ソフトの「Final Cut Pro」において、動画の人物をリアルタイムで切り抜けるなど、AIによるさまざまな機能に対応する。

 新登場の「Apple Pencil Pro」にも対応した。Apple Pencil Proは「探す」に対応したほか、スクイーズ、バレルロールという新たな操作方法が加わった。具体的には、ペン先を指で強く持つとパレットが表示され、ペンの太さなどを簡単に変更できるようになった。さらに、ジャイロスコープで回転を検知し、ペンやブラシの向きをコントロールできるようになった。

Apple Pencil Pro
Apple Pencil Pro

 インカメラの位置も変わった。横向きにした状態で上部にカメラが配置されるようになり、ウェブ会議もよりPCライクに使用できるようになった。あわせて、ファンクションキー列を追加した新しいMagic Keyboardも発表された。

ファンクションキー列を追加した新しいMagic Keyboard
ファンクションキー列を追加した新しいMagic Keyboard

 このほか、最大40GB/sのデータ転送、最大6K解像度の外部ディスプレイ、Wi-Fi6E、5Gモバイル通信(eSIM専用)などにも対応する。

 価格はいずれも税込で、11インチモデルが16万8800円〜。13インチモデルが21万8800円〜

 

 容量別の価格は、価格は11インチの256GBが16万8800円、512GBが20万4800円、1TBが27万2800円、2TBが34万800円。13インチの256GBが21万8800円、512GBが25万4800円、1TBが32万2800円、2TBが39万800円。

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