「Android」ユーザーは、Googleの「デバイスを探す」機能を強化する新たなネットワークによって、スマートフォン、スマートウォッチ、イヤホン、トラッカーの位置を特定できるようになる。Googleは米国時間4月8日、新たな「デバイスを探す」ネットワークを提供開始した。
Googleは発表の中で、「本日から新たな『デバイスを探す』が、米国とカナダを皮切りに世界中のAndroidデバイスに向けて段階的に提供される。10億台以上のAndroidデバイスからなる新しいクラウドソーシングされたネットワークにより、『デバイスを探す』は置き忘れたAndroidデバイスやアイテムを迅速かつ安全に見つけるのに役立つ」とした。
GoogleはすでにAndroidスマートフォンで「デバイスを探す」を提供しているが、これが機能するためには、探しているデバイスの電源が入っていて、ネットワークに接続している必要がある。新しい「デバイスを探す」ネットワークはBluetoothを使うことで、Wi-Fiや携帯通信ネットワークから切断されたデバイスも追跡できる。また「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」では、電源がオフでもバッテリーが切れていても探すことができる。
5月からは、「デバイスを探す」アプリを使って、ChipoloとPebblebeeのBluetoothトラッカータグを付けた鍵や荷物などのアイテムを探せるようになる。新しいネットワーク用に設計されたこれらのタグは、不審なトラッカーについて警告する機能に対応している。
アプリには、すぐそばに隠れているかもしれない物を見付けるのに役立つ「Find nearby」ボタンも追加される。5月から提供されるBluetoothタグを使えば、近くにある財布や鍵なども探すことができる。
また、紛失したデバイスが自宅の「Nest」製品の近くにあった場合に、その情報が表示されるほか、デバイスやアクセサリーの情報を他の人と共有することで、その人も同様に追跡ができるようになる。
新しい「デバイスを探す」ネットワークは、Android 9以降を搭載したデバイスで利用できる。
Googleはこの機能の安全性について、「『デバイスを探す』ネットワークに組み込まれた多層的な保護機能により、皆さんの安全と個人情報を守りながら、皆さんが『デバイスを探す』ネットワークに接続されたデバイスをコントロールできるようにしている。これには位置情報のエンドツーエンド暗号化と、集約されたデバイスの位置情報レポートが含まれる」と説明している。
Googleの発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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