Metaは2月、「Instagram」「Facebook」「Threads」に投稿された画像が人工知能(AI)によって生成されたものである場合に、新たなラベルを表示する計画を発表していた。今回、Metaは業界パートナーと協力して作成した技術標準に基づき、AIによって生成された動画、画像、音声に「Made with AI」ラベルを適用すると発表した(同社はすでに、独自のAIツール「Meta AI」を使って作成された写実的な画像に「Imagined with AI」タグを追加している)。
米国時間4月5日に公開したブログで、MetaはAI生成コンテンツへのラベル付けを5月に開始するとともに、加工されたメディアに関するポリシーのみに基づくコンテンツの削除を7月に停止すると述べた。今回の変更は、監督委員会からのフィードバック、世論調査、学者など専門家との協議に基づくという。
さらに、「デジタルで作成または加工された画像、動画、音声が、重要な問題に関して公衆を著しく欺く危険性が特に高いと判断した場合、より目立つラベルを追加することがある」としている。
Metaの監督委員会は、加工されたメディアに関する既存のポリシーは対象が狭すぎると判断した。AIによって生成されたコンテンツが比較的まれだった2020年に書かれたこのポリシーは、AIによって作成または修正され、人が実際には言っていないことを言ったように見せかける動画のみを対象としていた。最近の生成AIの進歩を考慮すると、人がしていないことをしたように見せるあらゆるタイプの改変もカバーする必要があるという。
さらに監督委員会は、Metaの「コミュニティ規定」に違反していない、AIによって改変されたコンテンツを削除することは、表現の自由を制限するおそれがあると主張した。そのため、AIによって生成されたことを明示した上でコンテンツを表示するという、より制限の緩やかなアプローチを推奨したという。
Metaの発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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