サムスン電子ジャパンは4月3日、最新のフラッグシップモデル「Galaxy S24」シリーズを発表した。同日から予約を受け付け、4月11日に発売する。
Galaxy S24シリーズは、NTTドコモとKDDIの「au」ブランドで取り扱うキャリアモデルのほか、「Samsungオンラインショップ」でSIMフリーモデルも販売する。
「サムスンオンラインショップ」のSIMフリーモデルの販売価格(以降、価格は全て税込)は、「Galaxy S24 Ultra」が18万9700円~、「Galaxy S24」が12万4700円~。
フラッグシップモデルとなるGalaxy S24 Ultraは、本体サイズが高さ約162mm×幅79mm×奥行き8.6mm、重さが約223g。約6.8インチのディスプレイは有機ELの「Dynamic AMOLED 2X」で、解像度は1440×3120ピクセル、リフレッシュレートは最大120Hz。カラーは「チタニウムグレー」「チタニウムバイオレット」「チタニウムブラック」の3色展開で、「Sペン」が付属する。
バッテリー容量は5000mAh。メモリーは12GB、ストレージは256GBと512GB、1TBの3種類を用意するが、チタニウムグレーとチタニウムバイオレットは256GBのみとなる。
カメラ機能としては、背面のアウトカメラとして約2億画素の広角(F値1.7)、約1200万画素の超広角(F値2.2)、約5000万画素の光学5倍望遠(F値3.4)、約1000万画素の光学3倍望遠(F値2.4)の4つを搭載する。最大100倍のズームに対応しつつ、全ての倍率でAIが補正する「AIズーム」に対応し、ズーム時のディティールを強化するとしている。
なお、前面のインカメラでは約1200万画素(F値2.2)のカメラを搭載する。
Galaxy S24は、本体サイズが高さ約147mm×幅71mm×奥行き7.6mm、重さが約167g。約6.2インチのディスプレイは、S24 Ultra同様に有機ELのDynamic AMOLED 2Xを採用している。
解像度は1080×2340ピクセル、リフレッシュレートは最大120Hz。カラーは「アンバーイエロー」「コバルトバイオレット」「オニキスブラック」の3色で、バッテリー容量は4000mAhとなる。
メモリーは8GB、ストレージは256GBと512GBの2種類だが、アンバーイエローとコバルトバイオレットは256GBのみとなる。
カメラ機能としては、背面のアウトカメラとして約5000万画素の広角(F値1.8)、約1200万画素の超広角(F値2.2)、約1000万画素の光学3倍望遠(F値2.4)の3つを搭載。前面のインカメラとしては約1200万画素(F値2.2)のカメラを搭載する。
CPUは両機種ともに「Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy」となる。外部メモリーには非対応。
サムスンは、Galaxy S24シリーズのコンセプトとして「Galaxy AI is here」を掲げている。「Galaxy AI」とは、S24シリーズで初めて搭載された複数のソフトウェア機能の総称で、端末側のオンデバイスAIとクラウドベースのAIで構成する、ハイブリッド型のAI技術を指す。
例えば、前述のカメラにおける補正機能のAIズームは、写真や画像向けのAI技術「ProVisual engine」で実現しているという。
AIで実現するそのほかの機能では、テキストおよび音声の翻訳、要約などがあり、電話を含む音声のリアルタイムでの翻訳や、翻訳した内容・撮影した手書きのノート内容の要約などができる。
通話時にリアルタイムで翻訳
説明会では会話のリアルタイム翻訳を実演
これらはサムスン独自のオンデバイスAIを利用した機能のため、海外や飛行機上などでインターネット接続がない場合も利用できるという。サムスン電子ジャパン プロダクトグループ長を務める鈴木裕介氏は、「まるで自分専属の通訳がいるかのように会話できる。さまざまな言語への翻訳、内容の要約まで可能で、優秀な助手のように仕事をしてくれる」と語る。
なお、発表時点での対応言語は、日本語のほか13言語としている。
また、グーグルのAndroid端末向け「かこって検索」も、AIを活用した機能だ。「Pixel」シリーズの一部のスマホで提供を開始した機能にいち早く対応したかたちで、ホームボタンかナビゲーションバーを長押しして虹のグラデーションがかかったあとに情報を丸で囲む、なぞる、タップするなどを実行すれば、そのままGoogle検索ができる。
グーグル Android 事業本部 マネジングディレクターを務める菅野圭吾氏は、「かこって検索機能は、まさにサムスンとのパートナーシップのたまもの。ユーザーへ新しい機能、わくわく感を届けるべく、引き続きパートナーシップを拡大していく」とし、両社が連携して開発した機能であることを明らかにした。
サムスン電子ジャパン CMOを務める小林謙一氏は、Galaxy AI搭載端末について「移動通信サービスの常識を変える全く新しいカテゴリーの『AIフォン』となる。個人の能力を拡張させ、生産性の向上、コミュニケーションの壁を打ち破るための個人の基礎的な能力をアシストする、未来のモバイルデバイスだ」と説明する。
世界各国では日本に先駆けて1月31日から販売しており、韓国では歴代「Sシリーズ」の最短記録を打ち立てて100万台を突破、インドでも予約開始3日で販売新記録を達成するなど、好調な様子をアピールした。
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