サムスンは、「Galaxy」製品向けの「One UI 6.1」アップデートの配信を米国時間3月28日に開始する。これにより、1月に発表した新しい一連の人工知能(AI)機能「Galaxy AI」が、「Galaxy S24」シリーズ以外の一部製品でも利用できるようになる。これには「Galaxy S23」シリーズ、「Galaxy S23 FE」、「Galaxy Z Flip5」、「Galaxy Z Fold5」などが含まれる。
サムスンは、Galaxy AIをこれらのスマートフォンに提供する計画をこれまでに発表していたが、その時期を明らかにしたのはつい最近のことだ。スマートフォンメーカー各社は生成AI、つまりデータでトレーニングすることによってコンテンツを生成可能なAIを、スマートフォンが向かう先の重要な要素と捉えており、このアップデートはそれを示す最新の動きにすぎない。
同アップデートは、上記のスマートフォンに加えて「Galaxy Tab S9」「Galaxy Tab S9+」「Galaxy Tab S9 Ultra」のWi-Fiモデルにも今週提供される。サムスンによると、One UI 6.1は同社の小売チャネルと、Best Buy、米Amazon、AT&T、T-Mobile、UScellular、Verizonをはじめとする通信事業者やパートナーを通じて販売された端末に提供されるという。
Galaxy AIは、Galaxy S24シリーズで初めて搭載された複数のソフトウェア機能の総称だ。その1つが、画面上の特定の項目や商品を指を使って囲むだけで「Google検索」を起動できる「かこって検索」だ。また、テキストのやり取りを翻訳したり、送信前に別のトーンでテキストを書き直したりするための「Chat Assist」や、スマートフォンの通話をリアルタイムで翻訳する「Live Translate」もある。
写真や動画の編集も、Galaxy AIが大きく注力している分野だ。例えば、「Generative Edit」では写真中のオブジェクト(物体)の加工や消去が可能であり、「Instant Slow-mo」では動画上で長押しするだけでスローモーションによるプレビューが可能になる。
しかしサムスンの担当者によると、時間や天気に基づいてAIが壁紙の写真を変更する「Photo Ambient Wallpaper」機能は、依然として「Galaxy S24」シリーズのみ提供されるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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