三菱地所は3月28日、フレキシブルオフィス「xLINK 丸の内永楽ビル」を4月1日に開業すると発表した。
xLINK 丸の内永楽ビルは、大手町駅直結「丸の内永楽ビル」最上階26階と、25階の一部に開設するフレキシブルオフィス。2~36名用の什器付き個室のほか、共用受付などを利用できる「xLINK SERVICED OFFICE」、専用エントランスや会議室を有する8区画の「xLINK +MEETING ROOM」、専用エントランスのほかマネージャー室やコミュニティキッチンも備え、入居企業にて追加の造作工事も可能な2区画の「xLINK SETUP OFFICE」などで構成される。共用ラウンジは、カフェやソロワークブース、ボックスシート、イベントスペースを併設する。
三菱地所は2022年4月にフレキシブル・ワークスペース事業部を発足し、本格的にフレキシブルオフィス事業に参入。2023年2月には、国内48都市185拠点でフレキシブルオフィス事業を展開する日本リージャスホールディングスをグループ会社化した。三菱地所でフレキシブル・ワークスペース事業部長を務める河野安紀氏によると、三菱地所は2023年時点で約1万坪だった丸の内における同社所有のフレキシブルオフィスを、2030年までに約3万坪まで拡張することを目指す。xLINK事業としては、2023年4月に開業した「xLINK 丸の内パークビル」「xLINK 丸の内パレスフロント」が開業1年未満で稼働率80%以上となり、安定的な稼働を達成しているという。
フレキシブル・ワークスペース事業部でユニットリーダーを務める岩本祐介氏は、「オフィスマーケットを取り巻く環境として、経済環境の変化、工事費の高騰、時間外労働の上限規制による工事期間の長期化などがあげられる。これらに対し、ゼロからオフィスを作るのではなく、既存のものをアップサイクルしていくフレキシブルオフィスは、CO2の削減にも貢献でき、多様な選択肢を提供できる。一般オフィスとともにフレキシブルオフィスのマーケットを育てていくことで、多様なオフィスニーズに応え、日本の働き方を豊かにしていきたい」と語った。
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