伊藤忠商事は3月25日、スカパーJSATが2024年4月1日に設立予定のアニメを中心とした映像コンテンツの企画・製作投資・販売および、周辺事業を行う「スカパー・ピクチャーズ」に出資し、アニメ事業に参入すると発表した。
昨今、日本のアニメ市場は世界的な人気を背景に海外売上が拡大しており、2022年には過去最高の2兆9,277億円と10年間で約2倍に急成長しているという。一方、海外配信の広がりにより、世界規模で日本アニメファンが増加しているにも関わらず、キャラクターグッズなどの関連商品の展開が未成熟で、今後さらに拡大することが期待されている。
スカパーJSATでは、2020年に当該事業に関する専任組織を立ち上げ、アニメ製作事業を推進。現在、4つのアニメ作品を製作着工中だという。今般、事業展開の加速を図るため、当該組織を事業分割したスカパー・ピクチャーズを新設。今後、数年以内に10作品以上のアニメ製作を企画から立ち上げ、国内外への展開を目指す。
伊藤忠商事では、2021年にアニメ・キャラクターライセンス事業を行うRights & Brands Asiaを香港で設立。アジア圏向けに、映像配信や商品化を進めてきた。今回のスカパー・ピクチャーズへの出資参画を通じて、アニメ事業に参入することで、製作したアニメ作品の海外展開と、関連商品などのライセンス展開を一体となって推進できる体制を構築。日本アニメ作品のファン層の拡大および、新会社の成長を支援する。
また、同事業を通じて、アニメ事業の知見・ノウハウを集積し、同社の強みとする生活消費分野における新商品・サービスの提供に取り組むと同時に、アニメ作品のさらなる世界展開を目指していくとしている。
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