ランサーズ、仕事依頼における生成AIの「使用許可・制限」選択機能を提供

 ランサーズは3月7日、フリーランスマッチングプラットフォーム「Lancers」において、発注者がコンペ方式で制作物の提案を募集する際、生成AIの「使用許可・制限」を選択できる機能をリリースした。同機能は、仕事の依頼に対して成果物を納品し、採用された成果物に対して発注者が報酬が支払う方式(コンペ方式)で募集する際に利用できる。

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 同社によると近年、生成AI技術の進化と普及により、言語生成・画像生成をはじめとしたさまざまなツールが誕生。積極的に、自身の業務に取り入れる人が増えてきているという。

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 フリーランスマッチングプラットフォーム「Lancers」においても、作業の効率化を図るための使用や、専門知識を用いて仕事を獲得するケースが見受けられるという。しかし、生成AIが仕事の幅の拡張や、より多くの仕事獲得に繋がる一方で、生成AIを活用した制作における権利問題・品質保証などを懸念する声もある。

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 そこで、生成AIの使用に関するユーザー間のコミュニケーションを円滑にするため、発注者がコンペ方式かつ、デザイン・ライティングの制作物の提案を募集する際、生成AIの使用可否について「許可する」「制限する」が選択できる機能を開発した。加えて、生成AIが使用された場合には「AIで生成」のラベルが付与され、募集と提案の両画面上で、生成AIの使用許可・制限や制作物における使用状況を可視化できるようになっている。

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 なお、約2週間程先行し、コンペ方式×デザインにおける発注に対して、試験的に同機能を適用したところ、発注者の6割以上が使用を許可したという。短期間の検証ではあるものの、許可する割合が高く使用に対して比較的前向きであることから、適切な意思表示と使用有無の明示を機能として正式に導入を決定した。

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 これにより、新たなマッチング機会の提供や精度の向上、安心して取引できる環境の構築を目指す。さらに、特に生成AIを活用するケースが多く、依頼内容に応じて見解が分かれる「デザイン」と「ライティング」業務のみに同機能を適用しているが、その他の業種や依頼方法への適用も適宜検討していくとしている。

プレスリリース

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