近所の人や職場の人、よく行くお店などに、話したことはないけどなんとなく気になる人はいないだろうか。いつか話してみたいと思うものの、話をするきっかけをつかむのは案外難しいものだ。
本書では、そんな人と自然に言葉を交わし、人間関係を広げていくためのノウハウを紹介している。最初はただの「顔見知り」でも、後には友人やパートナーに発展する可能性を秘めている。顔見知りは、深い人間関係への入り口なのだ。
著者は、働く女性へのアドバイスを中心に、数多くのベストセラーを執筆している有川真由美氏だ。本書の提案は「顔を上げよう」というような、簡単にできそうなものばかりである。「それで効果があるの?」と思うかもしれないが、もし自分が誰かに声をかけるならば、うつむいている人より顔を上げている人を選ぶのではないだろうか。そのほかにも、「あいさつにひと言添える」「さりげなく名前を差し込む」など、コミュニケーションに不器用な人でも実践しやすい、顔見知りになるための小さなスキルが多数紹介されている。
著者もかつては「人に話しかけるのが苦手だった」という。そんな著者だからこそ、内気な人に寄り添い、人間関係の第一歩を踏み出すために優しく背中を押してくれる。
本書のスキルを実践すれば、誰かと気軽に話すことが怖くなくなり、顔見知りも増えていくだろう。人間関係を広めるきっかけをつかみたい人におすすめの1冊である。
今回ご紹介した「どこへ行っても『顔見知り』ができる人、できない人」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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