楽天証券は2023年12月期の決算資料の中で、2024年1月に始まった新NISAの平均積立額を公開した。
資料によると、つみたて投資枠内における平均積立設定額は、2024年1月末時点で4万108円だった。旧つみたてNISAの平均積立額は2023年12月末時点で2万21円だったため、新NISAが始まったことで投信積立額が大幅に増加した。
積立額の内訳を見ると、3万円以下が33%、3万3333円以下が31%、5万円以下が16%、10万円以下が20%だった。3分の1以上が旧NISAの上限額である3万3333円以上を積み立てていた。
新NISA全体で投資された商品の内訳を見ると、外国資産が63.3%を占めた。商品の種類別では、投資信託が59.3%、国内株式が33.4%、外国株式が7.3%だった。
投資商品ランキングも公開した。
投資信託では、積立設定額、買付額ともにSNS上などで「オルカン」とも略される「eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)」が首位となった。次いで「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」、「楽天S&P500インデックス・ファンド」が続いた。
国内株式の買付額では「日本たばこ産業」が首位で、「日本電信電話」「三菱UFJファイナンシャルG」が続いた。
米国株式の買付額では「エヌビディア」「ヴァンガード・米国高配当株式ETF」「テスラ」が続いた。
新NISAとは、2024年に導入された投資の新たな非課税制度だ。非課税保有期間の無期限化が図られたほか、年間投資枠も拡大され、つみたて投資枠では年間120万円、成長投資枠では年間240万円、合計年間360万円までの投資が可能となった。
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