楽天グループは2月14日、株主優待制度の内容変更を発表した。2023年12月31日を基準日とする剰余金の配当を行わない一方、すべての株主に月間30GBの楽天モバイル音声通話付きeSIMを1年分提供する。
同社は2023年12月26日に新たな株主優待としてeSIMの配布を発表していたが、当初の内容は最短で3カ月分、最長でも6カ月分で、かつ音声通話に対応しないデータSIMの配布だった。今回、この内容を変更し、すべての株主に1年分の音声通話付きSIMを無料で提供する。
eSIMの提供対象は、2023年12月末日時点で楽天グループの株を1単元(100株)以上保有している全株主だ。eSIMの送付は4月下旬から順次開始し、5月1日から利用できる。
今回の内容変更について楽天グループは「株主の皆様に当社グループが注力する楽天モバイルのサービスについて更に利便性高くご理解を深めていただく機会を提供することが目的」とコメントした。
また無配転落については「配当による資金流出を抑制することが、当社の財務基盤の安定、ひいては株主価値の向上に繋がると考えた」と述べた。同社は携帯電話事業の赤字が続き、2023年12月期の最終赤字は3394億円だった。
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